AKB48からHKT48に移籍した「さっしー」こと指原莉乃(19)が5日、福岡市のHKT48劇場に初登場し、HKT48メンバーとしての活動を、本格的にスタートさせた。独特の感性でつづるブログや「へたれキャラ」でブレイクし、今や48グループで最も注目を浴びるメンバーの一人となったさっしー。総選挙4位の超人気者と顔を合わせるのは少々、いや、かなり気が引けるのだが、三十路(みそじ)独身の番記者が、立場もわきまえずに話を聞いた。 (古川泰裕)
●メンタルが強い
移籍が発表されたのは、先月15日深夜のラジオ番組でした。発表を聞いたときは、どんな気持ちでしたか
指原「番組中は受け止められなかったです。『そうなんだ』としか思えなくて。でも、意外に早く受け入れることができました。私、多分メンタルがすごく強いんです(笑)。こうなったら、ポジティブに受け止めるしかないと思いました」
-5日の劇場公演、見ました。すごく楽しかったですよ
「ありがとうございます(笑顔)」
-東京から福岡へ向かう飛行機の中、眠れなかったそうですね
「私、移動中は結構寝る方なんです。でも、公演を見に来られる方の中に『受け入れられない』って思ってる方がいると思ったら不安で。振り付けも、メンバーと合わせる機会が当日しかなかったので(機内で)ずっとDVDを見て、確認したりしていました」
-「受け入れてもらえない」というのは?
「やっぱり、ファンの方全員が納得して受け入れてくれるかどうかは分からなくて。一日一日公演を頑張って、徐々に認めていただけるようになればって思います」
●13曲を3日半で
-公演中はどうでしたか
「最初は、目も合わせてもらえないんじゃないかと思ってたんですけど、ちゃんと合わせてもらえました。公演後のハイタッチで『おかえり』って声をかけてもらえたのは新鮮でしたね。九州の人は温かいです」
-振り付けはどれくらいで覚えたんですか
「先生についてもらって、13曲を3日半で覚えました」
-そんなに覚えられるものなんですか
「普段だと、だいたい1日2曲とかなんですけど…。今回は詰め込みました」
メンバーの助けもあったそうですね
「れな(松井玲奈、SKE48・チームS)には、収録の合間とかに、教えてもらったりしてましたね」
-手応えはありましたか
「公演を見た方にMC(公演中のトーク)を褒めていただいて『来てよかったな』と思いました。HKTのメンバーはまだ若いし、やりがいを感じています。チームAの公演では、みんな慣れているし話もうまいので、反省点が生まれてくるっていうのも新鮮でした」
-メンバーにはなじめましたか
「最初はどうなるんだろう、って感じだったんですけど(メンバーは)すごく純粋で…。いい意味で気を使わずに接してくれるので、すごくラクですね」
-この子はおもしろいなって思った子はいますか
「あー、村重(杏奈、チームH)ですね。怪物(笑)」
-初公演でも、ずいぶんイジリ倒してましたね
「ほかにも、隠れてるけどおもしろい子がたくさんいるので、前に出て行ってほしいなと思いますね」
ぐぐたす(Googleプラス、インターネットの交流ツール)では、村重さんと平田梨奈(AKB48研究生)さんの間で、指原争奪戦が発生しているようです
「えーっ、そうなんですか?」
-お互いが「私の方が好きだ」って。まだ見てないですか?
「見てないです。すごくうれしいです」
-今後、HKTの可能性を広げるには
「HKTのメンバーって、AKBのテレビ番組に、まだほとんど出てないんですよ。(東京から)遠いってこともあって。珠理奈(松井珠理奈、SKE48・チームS、AKB48・チームKと兼任)とか玲奈もそうだったように、先輩メンバーと触れ合って、もっと知名度を上げていけたらと思います」
-最後に、ファンへメッセージをお願いします
「これまでは関東が中心でしたが、これからは福岡、九州だけの番組にも出演させていただけるので、あらためてよろしくお願いします。HKT48ファンの皆さんの中には、まだ受け入れられないという人もいると思うので、少しでも早く受け入れていただけるよう、ひた向きにやるしかないと思っています。温かく見守っていただけたらな、と思います」
=2012/07/18付 西日本スポーツ=