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UAE 初の原発建設計画を承認
7月19日 4時33分

UAE 初の原発建設計画を承認
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中東のUAE=アラブ首長国連邦は、国内で最初の原子力発電所の建設計画を承認し、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、原発の導入を目指す世界の国の中で初めて原発の建設に乗り出すことになりました。

UAEの原子力規制委員会は18日、首都アブダビで記者会見を開き、国内で初めてとなる原子力発電所の2つの原子炉について、建設計画を承認したと発表しました。
これを受けて、近く建設工事が始まり、関係者は5年後の2017年に原発の稼働を目指すとしています。
IAEA=国際原子力機関によりますと、去年の福島第一原発の事故のあと、原発の導入を目指す世界の国の中で、原発の建設に乗り出すのは、UAEが初めてだということです。
UAEの原子力規制委員会のカビ委員は、「福島での事故のあと、規制当局の独立性など、安全を高める方策を検討した結果、建設を認めた」と説明しています。
世界有数の産油国であるUAEは、人口の増加や急速に進む都市化によって、2020年には電力需要が現在の3倍に増えるとみられており、政府はアラブ諸国で初めての原子力発電所の建設計画を打ち出していました。
この計画を巡っては、日本などの企業連合と韓国を中心とする企業連合が激しい受注競争を繰り広げ、最終的に韓国の大統領が現地入りして韓国側の受注が決まったことでも話題になりました。

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