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国際
中国で地方紙幹部相次ぎ更迭 党大会控え統制強化
2012.7.18 18:40
[中国]
【上海=河崎真澄】中国の上海市や広東省広州市で地方紙の幹部が相次ぎ更迭されていたことが18日、分かった。ポータルサイト大手の新浪網などによると、上海紙、東方早報の社長が解任されたほか、広州紙、新快報では編集長が降格処分を受けた。いずれも報道内容をめぐり、地元の共産党委員会が処分を命じたとの見方がある。
東方早報の場合、5月に掲載した経済学者のインタビューで、特権階級が利益集団化しているとの指摘を報じたことが問題視されたとみられる。新快報は、習近平国家副主席や李克強副首相らが文化大革命時に、下放先の農村でどう生き抜いたかを書いた記事が、ヤリ玉に挙げられたようだ。
中国共産党大会を今秋に控え、メディアへの言論統制で“一罰百戒”を狙った動きといえ、さらなる統制強化も予想されている。
一方、兪正声上海市党委書記と汪洋広東省党委書記は、それぞれ党大会で最高指導部である政治局常務委員会(現在は9人)入りを狙って権力闘争を繰り広げている。地元紙幹部の処分には、両氏が党によるメディア管理の厳格化を示し、影響力を誇示する目的があったのではないかとする憶測も流れている。
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