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国際
中国が北の労働者12万人受け入れ方針 改革支援と人員不足解消の一石二鳥?
2012.7.18 23:52
【上海=河崎真澄】中国が北朝鮮から12万人の労働者受け入れ計画を進め、正式な就労ビザを発給する方針を決めた。中国紙、経済観察報が18日までに伝えたところによると、中国共産党で対北関係を調整する中央対外連絡部と、商務、公安、外交、労働・社会保障の中央各省が対応する。
経済困窮が続く北朝鮮に対し、中国は改革開放政策を受け入れるよう再三、促している。5月以来、北朝鮮の経済関係者らを天津や広東省深●(=土へんに川)に招き、経済政策に関する研修を受けさせているとの情報もある。労働者受け入れは、こうした管理層の研修に加えて、製造業など現場での人員育成につながると判断した。
北朝鮮の労働者はこれまでも外貨獲得を狙い、国境を接する中国東北部などに流れてきたが、12万人の規模で就労ビザを発給、正式招くのは初めてという。遼寧、吉林の両省を中心に労働力として受け入れる。給与は米ドル換算の月額で200~300ドル(約1万6千~約2万4千円)。1~2万人の労働者をIT(情報技術)ソフトウエア業種などに就かせる計画だ。
中国でも内陸部からの出稼ぎ農民(農民工)が年々減り、労働力不足に陥っている沿岸部の製造業を支援する狙いもありそうだ。
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