「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイ。「マクロスF」のランカ・リー&シェリル・ノーム。アニメ史に残るアイドルたちを生み出してきた河森正治が、国民的アイドルの
AKB48を題材に、まったく新たなアイドルの姿を描く
「AKB0048」。芸能が禁止された近未来の世界で、伝説のアイドルAKB48の名前と魂を受け継いだAKB0048が、弾圧勢力と戦いながら、様々な星のファンへ歌を届けに行くという、斬新な設定で話題の作品です。最終回(第13話)まで残り2話と、クライマックス真っ直中の今、河森総監督にインタビュー。前後編の前編は、「AKB0048」の企画立ち上げ時のエピソードから語って頂きました。
あ、7月から放送がスタートした地域の人はネタバレもあるので注意。11話までを見てから、また読みに来て下さい!
ーー元々、僕はAKB48に関してはあまり興味も知識も無くて。河森監督の新作ということで、「AKB0048」を見始めたんです。
河森 本当に? ありがたいですね。そういう人の感想を、あまり聞けてないので(笑)。
ーー逆に「AKB0048」を見始めてからAKB48にも興味を持って。
ドキュメンタリーを見たり、ネットで調べたりしました(笑)。
河森 すごい理想的なパターンだなあ(笑)。逆に、AKB48ファンの人がアニメに興味を持ってくれたりとか、そういう相互乗り入れが起きたら嬉しいと思っていたんですよ。
ーーメカやバトルといった、河森監督テイストが織り込まれていて、AKB48を知らないアニメファンの僕でも、すごく物語に入りやすかったです。ただ、AKB48を題材にしたアニメを作る場合、他にもいろいろな選択肢はあったと思うのですが。どういった経緯で、現在のような作品になったのでしょうか?
河森 最初、キングレコードの大月(俊倫)プロデューサーから、AKB48をモチーフにしたアニメを作れないかというお話が来まして。それで、いろいろ考えたんですけど、なにしろ現実に活動中のグループじゃないですか。しかも、アイドルでありながら、バックステージの様子まで、ファンに見せているグループ。
ーー僕も、ドキュメンタリーを見て、そこに驚きました。
河森 2、30年前のアイドルの場合はバックステージが謎に包まれてたから、そこをアニメで描くという作り方もできたんですけど。AKB48の場合、裏を見たければ、ドキュメンタリーを見れば良い。
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