「EMは河川の汚染源」
テーマ:ニセ科学OSATOさんのブクマ
から。重要だと思ったので、とりあえず引用しておく(議事録なので1ページの分量がとても多く、ここの部分が埋もれてしまうので)。福島県議会企画環境委員会での質疑
より。リンク先の上から1/3ぐらい、全角で「EM」で検索すればひっかかる。太字強調は引用者。
亀岡義尚委員
EM菌が河川汚濁の源との報道があったが、市町村、学校、市民団体等は、EM菌が河川浄化に有益であるとして地域づくり活動をしており、戸惑っている状況だが、EM菌は河川に悪影響を与える物質なのか、この場で確認したい。
水環境グループ参事
EM菌というのはある業者の商品名であり、我々は微生物資材と呼んでいる。川に投げ入れることが、たびたび住民団体の環境保全活動として行われているが、水環境の専門家や研究者の間では、これには非常に問題が多いと以前から言われていた。投げ入れる資材の中身を知らないで行っていることも考えられたので、県で、その中身について、公害、環境の面からpH、BOD、COD、窒素、燐を測定したところ、pHでは酸性が非常に強く、BOD、COD、窒素は浄化槽の濃度の何倍にもなったので、環境汚染につながりやすいことから、住民の方々にどういうふうに行動したらよいのかとの観点から、分析データを情報提供した。市町村職員、市町村が進めている生活排水指導員が、水質汚濁につながるような行動を起こしては、我々としては情報提供をしないことによるミスリードになるので、きちんとしたデータを提供した。
亀岡義尚委員
県の見解を示しただけか。強制力を持って事に当たっていくのか。
水環境グループ参事
効能のある範囲内で使われるのは全然問題ないが、そのもの自体が有機物であるので、河川に流すような使い方はだめである。堆肥、浄化槽など限られた部分で使うには問題はないが、川に直接投げ入れるようなことはまずいのではないかとの問題提起をしただけであって、禁止することはない。科学的データを示し、皆で一緒に考えてみようとの問題提起である。
亀岡義尚委員
現場は戸惑っているので、差し当たって教育委員会とのかかわりをどういうふうに整理していくのか。
環境保全領域総括参事
今回は、勉強会の場で県の研究結果を発表したということで、県の見解とまでいくものではない。教育委員会への個別対応となるともう少し時間がかかるかと思うが、今後これをきっかけに、水環境保全には一体何が大切なのか考え、広く議論をしていきたい。
専門家の意見をふまえつつ、議論をすすめていってほしいですね。善意で環境問題に取り組んでいる人々(EMを投げ入れている人々含む)のためにも。
1 ■無題
ご紹介どうもありがとうございました。こういう意見は一つの県だけではなく、広く周りに発信してもらいたいですよね。
これに関してもう一つ紹介しておきます。
以下のサイトは福島県の環境に関するトピックスですが、中で今回の件が述べられてます。
その中でも下の方、「●よく調べられていないEM活性液の投入~生態系への影響はないのか」の項目は必見です。
善良な人達がついつい見落としてしまいがちな事について、「ごもっともな意見」が述べられております。↓
http://www15.ocn.ne.jp/~sizen/hogo/topics.htm
(ブクマしっぱなしで紹介する機会を失っておりました。スミマセン…(^^;))