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大津いじめ、滋賀県警捜査へ 自殺との関連解明目指す

京都新聞 7月11日(水)9時29分配信

 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、同級生が生徒に行っていたいじめの加害行為について、滋賀県警が本格的な捜査に乗り出すことが10日、捜査関係者への取材で分かった。いじめ事件について、被害者の自殺から9カ月たって警察が捜査に踏み切るのは異例。県警は生活安全部に約20人態勢の捜査班を設置し、生徒が受けた被害や自殺との因果関係などいじめの全容解明を目指す。
 亡くなった男子生徒に対するいじめは、中学校が全校生徒に行ったアンケートから、昨年9月以降にエスカレートし、▽校内で殴る蹴るの暴行▽死んだ虫を食べさせる▽万引を強要▽教科書を破る−などの行為について、複数の同級生の関与が明らかになっている。
 捜査関係者によると、県警は今後、いじめに関わった生徒や目撃者などから事情聴取を行い、これらの行為を強要や暴力行為法違反などの容疑で立件できるかどうか慎重に捜査を行う方針。また、アンケートで指摘があり、市教育委員会が「事実は確認できなかった」としていた金品の要求の有無や、「自殺の練習をさせられていた」とする伝聞情報などを解明し、自殺の動機との関連を調べる。
 男子生徒が受けた被害の捜査をめぐっては、大津署が昨年10月に生徒が自宅マンションから飛び降り自殺を図ったと断定。遺族が同12月までに3回にわたり大津署に暴行容疑の被害届を提出しようとしたが、「犯罪としての事実認定ができない」として、いずれも同署が受理しなかった。

最終更新:7月11日(水)11時29分

京都新聞

 

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