大津・中2自殺:いじめ自殺訴訟 市側「過失責任ない」 22日の弁論で争う姿勢 /滋賀
毎日新聞 2012年05月17日 地方版
大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降りて死亡し、両親が同市や加害男子生徒3人と保護者を相手取り約7720万円の損害賠償を求めて提訴した訴訟で、市側が22日の第1回口頭弁論で「市は男子生徒の自殺について過失責任を負っていない」と主張することが16日、訴訟関係者への取材で分かった。
関係者によると、市は学校が行った調査から生徒へのいじめがあったと認めた一方、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張。訴状の「教員がいじめを現認し、漫然と見逃してきた」との指摘にも「誰が、いつ、どこで、どのようないじめを目撃し放置したか具体的に指摘していない」としている。【村山豪】