大津いじめ自殺:臨時休校で周辺厳戒 爆破予告に県警捜査
毎日新聞 2012年07月10日 11時58分(最終更新 07月10日 13時07分)
いじめを受けていた生徒が自殺した大津市の市立中学と滋賀県庁に9日、爆破予告などが書かれた封書やはがきが届き、中学は10日を臨時休校とした。登校時間帯の午前8時半前には学校関係者ら約10人が校門周辺で警戒し、県警の捜査員が校内の不審物を捜索するなど、生徒のいない学校周辺は物々しい雰囲気に包まれた。県警は威力業務妨害容疑で調べている。
市教委によると、休校は9日午後10時過ぎに校長の判断で決定。同日夜や10日早朝に生徒約880人に連絡したが、伝わらなかった生徒約10人が普段通り登校し、警戒中の教員から臨時休校を聞いて帰宅したという。
学校周辺ではPTAの保護者らも通学路や交差点に立って見守った。午前8時50分ごろには捜査員約20人が校内に入り、学校関係者と共に、草むらに分け入るなどして不審物がないかを調べた。大津署によると、爆発物などは見つからなかったという。
市教委の葛野一美教育部次長は「(市教委が批判を受ける)こういう状況になっても、学校の子どもたちの安全は別の話だ。本当にこんなことはやめてほしい」と強調した。【千葉紀和、村山豪】