大津・中2自殺:県警が捜査…近く生徒ら聴取
毎日新聞 2012年07月11日 11時35分(最終更新 07月11日 13時25分)
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、滋賀県警は男子生徒へのいじめや加害行為について、本格的な捜査に乗り出した。計25人の専従捜査班を県警大津署に設置し、11日、校長ら学校関係者や市教委幹部から事情聴取を始めた。今後、男子生徒の同級生や卒業生からも話を聴き、いじめの実態や男子生徒の自殺の原因を調べる方針。【村瀬優子、村山豪、加藤明子、前本麻有】
男子生徒の自殺を巡っては、遺族が3回にわたり、暴行容疑での被害届を出そうと大津署に相談したが、いずれも受理されず、県警に批判が寄せられていた。県警の満重昭男・生活安全部長は「一連の報道などを受けて、実態解明に乗り出さなければならないと判断した」としている。
県警によると、少年事件などを専門とする捜査員らが捜査に当たる。学校と市教委の関係者からは、自殺後に全校生徒を対象に実施したアンケートや市側のこれまでの調査の内容について、事情を聴くとみられる。