地方【中2いじめ自殺】「訴訟続けたい」 大津市教育長、和解意向の越直美市長と対立2012.7.13 14:39

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【中2いじめ自殺】
「訴訟続けたい」 大津市教育長、和解意向の越直美市長と対立

2012.7.13 14:39

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したのはいじめが原因として、男子の両親が市や同級生などに損害賠償を求めた訴訟について、市の澤村憲次教育長は13日午前、市役所で記者会見し、「訴訟は続けたい」と明言した。越直美市長は和解の意向を示しており、市と市教委で、正反対の見解が示された。17日に大津地裁で第2回口頭弁論が開かれる。

 訴訟を続ける理由について、澤村教育長は「学校については(市教委が)一定の調査をしたが、本人や家庭のことも明らかにされていくべき」と説明した。

 全校生徒を対象として実施した学校のアンケートなどをもとに市教委が十分調査したため、ほかの要因についても検討すべきとの考えを示した。

 澤村教育長は12日の記者会見では、自殺の原因ついて「いじめがその一つになるとは考えられる」と述べ、初めていじめと関連する可能性を認めた。ただ、「家庭などさまざまな要因が考えられ、いじめだけが原因かどうかは判断できない」とも述べていた。

 一方、越市長は6日、いじめ問題で外部委員会による再調査を行うことを表明し、10日夜の記者会見では「私自身は、いじめがあったからこそ男子生徒が亡くなったと思っている」と発言。「完全に市教委の調査はずさんだったとわかった。今から調査し、しっかり事実確認できなかった場合は、大津市が責任をとって和解したい」と述べていた。

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