大津市の中2男子自殺で、男子生徒の遺族が市などに損害賠償を求めた訴訟に関し、市側が「いじめと自殺の因果関係は不明」とした従来の主張を変更し、17日の第2回口頭弁論で因果関係を認める方向で最終調整に入ったことが13日、分かった。複数の市関係者が明らかにした。
市は近く設置する外部有識者による調査委員会の結果を待ったうえで、正式に和解の意向を伝える方針。越直美市長は「遺族は学校で何が起きたのか、事実の解明を願っている。(事実関係がはっきりしない)現段階での和解は望んでいないと思う」としている。
男子生徒の遺族は2月、自殺はいじめが原因だったとして市や加害したとされる生徒に約7700万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。市側は当初「いじめを苦にしていたとは断定できない」と争う姿勢を示していた。〔共同〕
いじめ、自殺
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