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担任ら いじめ認識か 大津中2自殺、従来説明と矛盾 

京都新聞 7月14日(土)16時29分配信

 大津市で昨年10月、市内の中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、生徒が亡くなる6日前、担任ら複数教師の話し合いが行われ、生徒への暴力をいじめと疑っていた可能性があることが13日、市教育委員会への取材でわかった。「いじめとの認識はなかった」と繰り返していた市教委や学校の説明と矛盾し、いじめを疑いながら対策を講じなかった恐れもある。
 これまでの市教委の説明では、昨年9月、生徒が同級生に腕で首を絞められるなどした場面を担任が見かけて注意した。同10月1、5日にも担任が声を掛けた。5日は同級生と生徒のけんかで、互いに謝罪させた後、同級生を先に帰し、担任が生徒に「大丈夫か」と確認。生徒は「大丈夫。仲良くしたい」などと答えたため、いじめとは判断しなかったとしている。
 しかし、同日の放課後に行われた、担任を含む当時の2年生を担当していた複数の教師の話し合いについて、市教委学校教育課は「その場で、いじめかなという意見もあったと聞いている。連休明け(11日)から何か対応を、と考えていた矢先の出来事だった」と学校側がいじめを疑っていた可能性を事実上、認めている。当時、教師らは生徒を注視して見守っていくことを確認したが、特別な対応は取らなかった。生徒は同11日朝、自殺した。
 市教委によると、生徒の死後、学校が全教師に実施した調査ではいじめを把握していたとの記述はなかったという。市教委は、昨年10月の全校生徒に実施したアンケートや聞き取り調査の結果から、初めていじめのあったことが発覚した、と説明している。

最終更新:7月14日(土)18時39分

京都新聞

 

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