Corsairは18日、秋葉原のリンクスショールームで記者会見を開き、Corsairの日本カントリーマネージャーを務める園部英生氏が、今後投入予定を含む新製品について解説を行なった。
まず紹介されたのは、現在発売中の最上位メモリ「Dominator Platinum」シリーズ。オーバークロック向けのDominatorシリーズと同様、大型のヒートシンクに加えてPCBから放熱を行なう「DHX技術」を採用するほか、メモリの温度や使用状況を取得できる機能も搭載。新たにホワイトLEDによるイルミネーションと、同社の冷却制御システム「Corsair Link」(日本未発売)に対応した。
イルミネーションは発売時ではホワイトだが、光る部分が透明なプラスチックバーとなっており、今秋投入予定の他色のものと交換することで光る色を変更できる。ICチップはDominatorよりもさらに高性能なものを選別しており、容量や速度については今後ユーザーのニーズに合わせて投入する。現時点では最高2,600MHz品が用意されるが、2,800MHz/3,000MHz駆動品も開発中で、マザーボードが対応次第リリースできるとしている。
Dominator Platinumシリーズの特徴 | 特徴の詳細 |
Dominator Platinumシリーズの内部 | イルミネーションバーは変更可能 |
続いては「おそらく世界初」というデジタル回路を採用した1,200Wの80PLUS PLATINUM対応電源「AX1200i」を紹介。日本では9月以降発売予定。デジタル回路を採用することで高い効率を実現するほか、Corsair Linkに対応し、温度の監視に加え、ファン速度や電流の割り振り調節などが可能という。
フルモジュラーケーブル方式の採用で、システムに合わせて最適なケーブル数に抑えられる。またサーバーグレードの設計を採用し信頼性をアピール。セルフテストのボタンを備えており、本体のみで故障診断が行なえる。
AX1200i | フルデジタル方式の電源回路を採用 |
調節や監視機能 | AX1200iの仕様 |
日本での投入時期は未定だが、Link_A_Media Devices(以下LAMD)製のコントローラを採用した2.5インチSSD「Newtron」、「Newtron GTX」の2製品を紹介。LAMDは主にエンタープライズ向けのカスタムSoCを開発しているメーカーで、この2製品はこのLAMDが開発した「LM87800」を独占で搭載する。
Newtronは一般的なMLC NANDで、シーケンシャルリードは555MB/sec、同ライトは370MB/sec(ATTO Benchmark値)、ランダムリードは90,000IOPS、同ライトは85,000IOPSとしている。一方Newtron GTXは東芝製Toggle MLC NANDを搭載し、シーケンシャルライトは500MB/secに、ランダムライト/リードは90,000IOPSに向上している。
園部氏は「Marvellのコントローラはシーケンシャルライトに優れ、SandForceのコントローラはランダムライトに強い特性があったが、LAMDのコントローラはそのいいどこ取りをした」とする。
既存のForce/Force GTシリーズと併売され、価格はほぼ同等レベルに抑えるとしている。いずれも7mm厚で、5年保証が付属。容量はNewtronが120/240GB、Newtron GTXが120/240/480GB。
Newtronシリーズの特徴 | ベンチマークの公称値比較 |
Newtronシリーズのスペック | Newtron GTXシリーズのスペック |
このほか、発売中のファン新製品「Air」シリーズ、ケース新製品「Vengeance C70」なども紹介された。
Airシリーズの特徴 | Airシリーズのラインナップ | Airシリーズの特徴 |
交換可能なカラーリング | Vengeance C70の特徴 |