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'12/7/15

恐喝・強要容疑も視野に捜査 「金取られていた」証言受け


 大津市の中2男子自殺で、学校が実施した全校生徒アンケートに、自殺した男子生徒が金を取られていたとする記述があることなどから、滋賀県警は市教育委員会や学校を捜索した暴行容疑に限らず、恐喝や強要容疑なども視野に捜査していることが14日、県警への取材で分かった。

 男子生徒の遺族が近く県警に告訴することも判明。関係者によると、告訴は「いじめで受けた被害に対する処罰を求める」とし、容疑の特定はしないという。

 学校は男子生徒が自殺した後の2011年10月と11月に2回、全校生徒を対象にアンケートを実施。回答には「銀行口座からお金を取られていたと聞いた」「万引させられていたらしい」などと、金品に関わるいじめを受けていたことをうかがわせる記述があった。

 県警は既にアンケート原本の任意提出を受け、今月11日には学校と市教委を捜索し教員の日記などを押収。13日には被害の目撃情報に関する聴取を教員ら関係者から始めた。今後は生徒からも事情を聴き、自殺した男子生徒が受けた被害の実態を把握する。

 学校と市教委への家宅捜索は、昨年9月の体育大会で同級生3人が男子生徒の両手を鉢巻きで縛り、口に粘着テープを貼った暴行容疑だった。

 遺族は男子生徒の自殺後、3回にわたり大津署を訪れ「被害届を出したい」などと相談。しかし「事実認定が難しい」と説明を受け、被害届の提出は見送っていた。




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