結局、放課後はますみを連れて三人で買い物に行くことになった。
「わたし、西乃ますみって言います」他にも色々言っていたが興味ないので無視した。
「あの……、すいません……」
紅音が小さくなって言った。確かにこいつのせいだが…。
「気にしないでいいよ」流石に普段の口調だとまずい気がするので少しやさしめに言った。
「ナツルさんの声しぶくていい声。男の人みたい」
男だよ。ていうかいつの間にか先輩から名前になってる
「ナツルさん、買うのは洋服だけですか?」
「今日のおかずも…」
一様俺は簡単な料理なら作れる。一人暮しだから。
「ナツルさん自炊できるんですか。すごーい。今度わたしにも教えてくださいよ」
断固拒否である。
「おかずなら、商店街のスーパーが安いですよ」
行きましょう。と言ってますみは歩きはじめた。
……どうでもいいが周囲の目がウザい…。どうにかならんものかと紅音に話しかけたが。
「ナツルさんは美人ですから……」
見た目が女でも中身は男だぞ、嬉しくないっちゅーねん。
そんな感じで視線に耐えながら歩いていると。
「ねえ」
声をかけられた、めんどいから無視して遠ざかろうとすると。
「待ってよ」
いきなり肩を掴まれた。ウザッ。
しかもうちの学校の生徒だった。というか知り合いだった。東田だった。
「君何組?かわいいね」
ナンパだろうか、キモい顔をにへらにへらといった感じにもっとキモくして俺を眺めていた。
「ねえねえ、同じ学校だろ。名前教えはごッ!!」
肋骨の隙間から貫手をくらわして肺を強打した。
ついカッとなってやった、後悔はしていない。
「あれ〜、どうしたんですかその人?」
東田が急に倒れたのでますみが声をかけてきた。
今の一連の流れは見ていなかったようだ。まあ当然だろう。
「ああ、眠り病だろう。突然睡魔に襲われるんだ」
俺はサラっと嘘をはいた。ますみは「へ〜」と言って興味を無くしたようだ。他の人もとくに気にした様子はない。それでいいの?
「あ…あの……大丈夫なんですか?」
紅音は見えていたようで、心配そうに声をかけてきた。
「ああ…証拠は残してない」
「いえ…そうではなくて……」
「二人してなに話してるんですか〜」先を歩いてた、ますみが声をかけてきた。
「スーパーは後にして、先に洋服を買おうかって」
「あ〜、じゃあそうしましょう」
「………」
紅音は引き攣った笑みをうかべていた。どうかしたのかな?
その後は、デパートに入っている服屋で二人に服を選んでもらったのだが。今は後悔している。
「ナツルさ〜ん、次はこれ、これ着てみて下さい」お前が選んだ服一度も着てねーだろ。
「……あの…これなんてどうでしょうか」可愛く言ってもダメッ。
この二人センスが独特すぎてついていけない…。何で臓器がプリントされたTシャツとかあんだ?
「よ〜彼女。可愛いねぇ」
「よかったら俺たちとお茶しない?」
「結構です」
東田に続き、また軽薄そうな奴が二人、使い古された台詞でナンパしてきた。
「そんなこと言わないでさ〜」
「そっちの二人も一緒にどっか行こうよ〜」
「結構ですっつてんだろーが」やべ、地が出ちった。
「んだと、お高くとまりやがって」
「いいから来いよ!」
そのまま手を掴まれた。普通の女ならここで「やめて下さい!」とか言うんだろうな。
俺は男の手を逆に掴んで相手の指の関節をきめた。
「いてててててててっ!!」
「このアマッ!」
もう一人の男が殴りかかって来たので、関節をきめていた方の男をぶつけてやった。
「「ぎゃっ!」」
二人して潰れた蛙のような声をあげた。聞いたことないけど多分そんな感じ。
「元気なのはいいけどさ〜…」少々タメを作った。若干、地が入っているけどまあいいや。
「他人にメーワクかけんじゃねーよ。五体分解して野犬のエサにすんぞ?」
まるっきりヤクザだな俺…。
二人組は顔を青くして逃げ腰で去っていった。雑魚が…。
それからしばらくして店中から拍手が上がった。どうやらかなりの注目をあびていたようだ。
「ナツルさん格好いい〜、口の悪さがたまんな〜い」褒めてんのかそれ? 俺は、いまだに続いてる拍手に照れ臭くなったので適当に手を振った。
そこで気がついた。
「あれ?手首が光ってる」
正確には腕輪が光っているんだが。
「(紅音ちゃんこれって…)」
「(も…元に戻る合図です……)」
やはり、俺は今非常にピンチだ。
もし、ますみの前で男に戻ったら………
「女なのに男…、不思議です!研究所に売りとばしましょう!!」
無いと言い切れない…、むしろそう言う可能性のが高そうだ……。
「ご…ごめん。私、行かないと」
「え〜。どこにですかぁ?」
「エム七十八星雲…」
いくら焦ってるからってこの言い訳はどーよ…。
「(紅音ちゃん、あと適当に言い訳よろしく!)」
「(えっ?えっ?えっ?)」
紅音の返事を待たずに俺は走り出した。
地下の駐車場の柱の陰に入るとほぼ同時に男に戻った。ギリギリセーフ。
(しかし…)
デパートに入ったあたりから視線を感じたんだが……何だったろうか?
「気にしてもしょーがねーか」
それより買い物に行かないと、冷蔵庫ほとんど空だし。
ナツルが走って行ったすぐ後のデパートで…。
「…………………」
佐倉楓はうっすらと頬を赤らめていた。
そして何かを決心したような顔ですぐそばにいた女の子―――女性と言っていいほど大人びた―――に言った。
「雫ちゃん…。ちょっと協力してほしいんだけど」
楓の言葉に女の子、三郷雫は微笑みながら言った。
「ええ、いいわよ」
6話のネタばらし
イエス、マム
漫画とかでよくある軍隊用語。なんとなく肯定の意味だとはわかる。
涙が出ちゃう。女の子だもん
アタック一番。だけど…なみだが出ちゃう。
スネーク
メタ○ギア。なんとなく使ったネタ。
戦闘は書くこと多そうだから中途半端に終えないようにしたいと思います。
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