大津市の中2男子自殺問題で、滋賀県警は11日、暴行容疑で男子生徒(当時13)の通っていた中学校と教育委員会が入る大津市役所を家宅捜索した。一連の問題は刑事事件に発展したが、いじめ問題での教育委員会などへの強制捜査は異例。県警幹部は「市教委の調査に一抹の不信があった」と捜索に踏み切った理由を説明した。
捜索容疑が、昨年9月29日に大津市の運動公園での体育大会で、同級生の少年3人が男子生徒の両手を鉢巻きで縛り、口に粘着テープを貼った疑いであることも捜査関係者への取材で判明。
県警によると、捜索は4~5時間で終了。中学校では教員の日記など86点を押収した。捜索に先立ち、市教委から全校生徒を対象に実施したアンケートの原本の任意提出を受けた。全量がそろっているかどうかは不明としている。
県警は夏休み中に生徒の聞き取りを集中的に実施し、8月中にも立件の可否を判断する方針。
県警は11日、いじめと自殺との関連などを調べるため、生活安全部少年課に捜査員ら約25人態勢で専従捜査チームを設置。学校と市教委の複数の幹部からも任意で事情聴取した。
大津市の越直美市長は滋賀県警の家宅捜索について「真相解明につながると思うので、全面的に協力する」と述べた。県警の満重昭男生活安全部長は「自殺の原因を徹底的に究明することが再発防止の前提だ。いじめへの市教委や学校の対応、調査実態も明らかにする」とコメントした。
男子生徒の自殺後、学校が実施したアンケートでは「自殺の練習」という記述のほか「ハチを食べさせられる」など暴行があったことをうかがわせる回答があったことが判明している。
捜査をめぐっては、男子生徒の父親(47)が昨年10~12月にかけて3回、大津署に「どうすればいじめた者を罰することができるのか」と相談。署員が「事実認定が困難」と伝えたため、被害届の提出には至らなかった。〔共同〕
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