放射能はいらねえ~ 牛乳を飲みてぇ~

清志郎が生きていたら、今の現状に何を叫んでいたんだろう。

宮城の放射線量過去平常値 0.0176~0.0513μSv/h(文科省発表)
堀場製作所Radi PA-1000でγ線(μSv/h)を測定。


テーマ:
核燃料サイクル“迷走”の軌跡
NHK教育テレビ ETV特集

2012年6月17日(日) 夜10時
2012年6月24日(日) 午前0時50分 再放送

 日本の原発から出た使用済み燃料は1万5千トン。行き場のないまま原発敷地内などに保管されている。ゴミである使用済み燃料の処理方法が無いまま稼働を続ける原発は、トイレの無いマンションと揶揄(やゆ)される。この問題を一挙に解決する方策として模索されてきたのが「核燃料サイクル」だった。その夢のサイクルが、福島原発事故をうけて原子力行政が問い直される中、根本的に見直されようとしている。将来に向け、私たちはいまどのような選択をすべきなのか。それを考える前提として核燃料サイクル60年の足取りを知っておくことは必要だ。

 日本では、原発開発が始まった当初から「核燃料サイクル」が目標にされた。使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、再び燃料として利用する「核燃料サイクル」は、資源小国のエネルギー問題と、放射性廃棄物というやっかいなゴミ問題を一石二鳥で解決してくれる夢のプロジェクトとしてスタートした。サイクルの要となる高速増殖炉は、プルトニウムをウランと混ぜて燃やし、使用前よりも多くのプルトニウムを作り出すことができるというもの。これを確立することができれば、理論上、千年はエネルギー問題から解放されると期待されてきた。

 この「核燃料サイクル」の計画からその後の経緯までの内幕を、赤裸々に記録した録音テープがある。日本の原子力政策を中枢で担い続けてきた、政・官・財・学の中心人物が、非公式で開いていた「島村原子力政策研究会」の会合を録音したテープだ。国家プロジェクトとして始まった核燃サイクルがさまざまなう余曲折の中で迷走していった過程が語られている。

 日本の核燃サイクルは「トリウム」という軍事利用できない燃料を使ったものが研究された。しかし、実現を急ぐ政界の意向から英米から既成技術を輸入することに方針転換された。英米で開発されていたのはトリウムではなく「プルトニウム」を使った核燃サイクルだった。プルトニウムは核兵器の材料になる。1960年代に中国やインドでの核開発に脅威を感じたアメリカは、70年代に日本の核燃サイクルに待ったをかけてきた。この圧力は日本に「焦り」と「意地」を生じさせ、冷静な開発を困難なものとしていった。

 計画開始から半世紀以上が経過した今、まだ核燃サイクルは実用化されていない。そして使用済み燃料の問題は依然として解決していない。「一石二鳥」どころか「二兎(にと)を追う者、一兎(いっと)も得ず」の状態になっている今、核燃サイクルという夢を追ったプロジェクトの経緯を検証し、問題の所在を明らかにする。


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 原発敷地内の使用済み燃料プール。国内各地の原発敷地内などに、こうした状態で1万5千トンが保管されている。

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 高速増殖炉「もんじゅ」。発電機能を備え、高速増殖炉を実用化へ近づける炉として期待されたが、1995年に冷却剤のナトリウム漏えい事故を起こした。

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 1961年、原子力委員会が作成した「原子力長期計画」。「核燃料サイクル」の確立が、国の目指すべき目標として掲げられた。

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 元内閣調査室調査官の志垣民郎氏。1968年3月から、日本の核武装の可能性を探る調査を、極秘に開始。調査では、「原爆を小数製造」することは、「可能であり、また比較的容易」とされた。

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 シカゴ大学のリチャード・ガーウィン博士。1960年代から70年代にかけて、アメリカでは、日本が核燃料サイクルを進めることは“核武装”につながるとの懸念が高まっていたという。

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 岐阜県瑞浪市の研究施設では、地中300メートルの坑道で、最終処分の方法が研究されている。現在、国内では最終処分場をどこに設置するかは、全く決まっていない。

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乾燥アシタバから放射性物質
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120608/t10015709611000.html
NHK WebNews 6月8日 21時37分

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 東京からおよそ120キロ離れた伊豆大島で作られたアシタバの葉を乾燥させたものから、国の基準を超える放射性物質が検出され、東京都は業者に出荷の自粛を求めました。
 東京都の島の農産物から基準を超える放射性物質が検出されたのは今回が初めてです。

 伊豆諸島で盛んに生産されている乾燥したアシタバは、熱風などによってアシタバを10分の1程度の重さまで乾燥させたもので、お茶や粉末パウダーとして使われています。
 東京都によりますと、先月下旬に伊豆大島で出荷前の乾燥したアシタバを検査したところ、2つの事業所で作られたものから国の基準の1キログラム当たり100ベクレルを上回る280ベクレルと、105ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。

 一方、生の葉からは検出されていません。

 東京都はこの2つの業者に対して、今年度、生産した乾燥アシタバの出荷を自粛するよう求めました。
 東京都の島で放射性物質が基準を超えた農産物が見つかるのは初めてです。
 東京都は、「大島は東京から一番近い島であるため、比較的放射性セシウムの量が多く、茶のように古い葉の表面から吸収された放射性物質が新芽に移動した可能性もある」としています。

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ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているのか

NHK教育テレビ ETV特集

2012年6月10日(日) 夜10時

2012年6月17日(日) 午前0時50分 再放送


 福島第一原発事故により、大気中にはおよそ90京ベクレルという、大量の放射性物質が放出された。

 原発事故から1年あまりたった今、事故直後には汚染がみられなかった場所で次々に新たな汚染スポットが見つかり、汚染地図の更新が必要になっている。その原因と考えられているのが、水による放射性物質の移動である。河川を介して放射性物質はどのように広がっているのか。


 番組では川が放射性物質を拡散するメカニズムを明らかにするため、福島県を水源とする阿武隈川、阿賀野川という二つの一級河川の上流から下流まで400か所以上で専門家とともに独自の調査を行った。


 福島県中通り地方を縦断し宮城県沖に流れ出る阿武隈川。京都大学の試算によると阿武隈川には一日当たり1700億ベクレルの放射性物質が阿武隈川を移動している。私たちの調査では水そのものからはほとんど汚染は検出されなかった。しかし、川底の土からは場所によっては6万ベクレルを超える高濃度の汚染が検出された。


 一方、福島県から新潟県へ流れ日本海に注ぐ阿賀野川の河口付近でも川底の土から汚染が見つかった。ここでもやはり川底の粘土鉱物が放射性セシウムと強く結合し、汚染の原因となっていた


 阿賀野川の上流にあたる会津地方は、事故直後に原発周辺の住民が避難するほど汚染が低い場所だったはずだ。調査の結果、阿賀野川の支流の放射性物質の量が、雪解けを挟んで大きく跳ね上がっていた。これが粘土鉱物と結合し、はるか遠くの日本海側まで移動する実態が浮かび上がってきた。


 番組では、去年の11月から半年間の独自調査を元に「水」によって集められ、「川」という道で予想外に遠くまで移動し、溜まり、汚染を拡大させる放射性物質の実態と、その動きに翻弄される流域住民の苦悩を伝える。


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1940年上映のチャップリンの映画「独裁者」で、ヒットラー的な独裁者のダブル役の床屋が、兵士たちの前で演説をするはめになるシーン



申し訳ないが、私は皇帝などなりたくない。
それは私には関わりのないことだ。
誰も支配も征服もしたくない。
できれることなら皆を助けたい、ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。 

私たちは皆、助け合いたいのだ。
人間とはそういうものなんだ。
私たちは皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ。 
私たちは憎み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。

この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。 
人生の生き方は自由で美しい。
しかし、私たちは生き方を見失ってしまったのだ。 
欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。

私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。 
ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。

知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。 
私たちは考え過ぎで、感じなく過ぎる。 機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。 
賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。 そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。

飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。
んな発明の本質は人間の良心に呼びかけ、世界がひとつになることを呼びかける。

今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに、絶望した男性達、女性達、子供達、罪のない人達を拷問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いている。

私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。 
私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。 
憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。 
決して人間が永遠には生きることがないように、自由も滅びることもない。

兵士たちよ。
獣たちに身を託してはいけない。
 
君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図し、そして、君たちを仕込み、食べ物を制限する者たちは、君たちを家畜として、単なるコマとして扱うのだ。

そんな自然に反する者たち、機械のマインド、機械の心を持った機械人間たちに、身を託してはいけない。 
君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。 
君たちは心に人類愛を持った人間だ。 
憎んではいけない。 愛されない者だけが憎むのだ。 愛されず、自然に反する者だけだ。 

兵士よ。
奴隷を作るために闘うな。自由のために闘え。 
『ルカによる福音書』の17章に、「神の国は人間の中にある」と書かれている。 
一人の人間ではなく、一部の人間でもなく、全ての人間の中なのだ。 
君たちの中になんだ。

君たち、人々は、機械を作り上げる力、幸福を作り上げる力があるんだ。 
君たち、人々は人生を自由に、美しいものに、この人生を素晴らしい冒険にする力を持っているんだ。

だから、民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。 
皆でひとつになろう。 
新しい世界のために、皆が雇用の機会を与えられる、君たちが未来を与えられる、老後に安定を与えてくれる、常識のある世界のために闘おう。

そんな約束をしながら獣たちも権力を伸ばしてきたが、奴らを嘘をつく。 
約束を果たさない。 
これからも果たしはしないだろう。 
独裁者たちは自分たちを自由し、人々を奴隷にする。 

今こそ、約束を実現させるために闘おう。 
世界を自由にするために、国境のバリアを失くすために、憎しみと耐え切れない苦しみと一緒に貪欲を失くすために闘おう。 

理性のある世界のために、科学と進歩が全人類の幸福へと導いてくれる世界のために闘おう。 
兵士たちよ。 民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう。

テーマ:
福島県安達郡大玉村って、東北道の安達太良SAの近くなんだね・・・。
高放射能汚染された土を、子供たちにさわらせるなんて(>_<)

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                  去年9月に安達太良SAで放射線量を測った。

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大玉村の大山小で「畑の学校」 放射線も理解、食と農学ぶ 
http://www.minpo.jp/view.php?blockId=9975996&newsMode=article&pageId=4107
福島民報 2012/05/29

 大玉村の大山小の「畑の学校」開校式は28日、同校そばの畑で行われた。福島第一原発事故以降、農業体験授業を中止している学校が多いが、食や農業の大切さと放射性物質への理解を深めるため、安全を確保した環境で実施する。
 畑の学校運営には、県県北農林事務所、JAみちのく安達、村農政課、地元の農家らが協力する。初回は5年生約40人が参加し、除染済みの畑にサツマイモの苗を植えた。畑の放射線量は低いが万一を考え、作業時間は10分程度とした。収穫後、農作物の放射性物質測定も行う予定。畑の学校は全校生が参加し、今後、カボチャやスイカの苗も植える。
 式では「学校長」を務める同村の農業伊藤一男さんが「農作業の喜び、苦労を知ってください」とあいさつし、安斎宏之校長が「農業体験を通じて、農業の知恵と放射性物質の知識を学ぼう」と児童に呼び掛けた。
 参加した角田一希君(10)は「土に触れる授業は楽しい。放射線についても、しっかり勉強していきたい」と話した。
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【写真】サツマイモの苗を植える児童

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福島第一建屋内ルポ 4号機依然危うさ 吹き飛んだがれき山積プールに核燃料1535体
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052702000095.html
東京新聞 2012年5月27日 朝刊

 政府と東京電力は二十六日、福島第一原発を報道陣に公開した。三回目の今回は、細野豪志原発事故担当相に同行する形で、4号機原子炉建屋に初めて記者が入り、本紙は代表取材者を務めた。内部は厚さ一メートルもある外壁が吹き飛び、折れ曲がった鉄筋や配管があちこちに残されていた。水素爆発のすさまじさを思い知らされた。

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 何度も写真や動画で見たはずだった。しかし、現実の迫力に足がすくんだ。

 午後一時四十分、建屋に入ると、すぐ右手が吹き抜けになっていて、最上階まで工事現場で使うような仮設階段が延びていた。人が肩をすぼめて歩けるくらいの幅しかない。中腰のまま頭を何度もぶつけながら上ると、全面マスクの息苦しさも手伝ってすぐに汗が噴き出した。

 二階に着くと、多くの人が崩落を心配する使用済み核燃料プールを支えるため、事故後に設置された支持構造物があった。鋼鉄製の支柱をコンクリートの壁が取り囲む構造だという。見上げると、プールの底の部分のコンクリートが見えた。意外なほどきれいな状態だった。

 四階まで上ると急に明るくなり、一気に視界が開けた。水素爆発が起きたとされるフロアだ。海側のコンクリート壁は吹き飛ばされ、床には一面にがれき、がれき、がれき。戦争で爆撃を受けた跡のようだ。配管が激しく曲がり、鉄骨もあめのように曲がったままさび付いていた。

 五階フロアに立つと、使用済み核燃料プールがあった。がれきがプール内に落ちないよう、水面を浮き板で覆っている。監視カメラがある一画からは水面が見えた。七メートル下には千五百三十五体もの核燃料が眠る。水は写真で見るよりずっと暗くよどみ、中の様子はうかがえなかった。

 プールの隣には、格納容器の黄色いふたがあった。近くの台に上ると、急に放射線量が上がり、一気に毎時〇・三ミリシーベルトを超えた。「3号機から高線量が流れてくるんです」と東電社員。がれきのすき間から、3号機のぐにゃりと曲がった建屋が見えた。

 この日の建屋内の取材は約三十分。建屋が傾くなどの異変は感じられなかった。ただ、ここまでぼろぼろになったかという印象だ。東電は東日本大震災のような震度6強の揺れに耐えられると強調するが、実際に大地震が来たら、本当に耐えられるのか、現場を見るほどに疑念がわいた。


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富士山5合目の霧にセシウム…山頂付近は不検出
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120524-OYT1T00680.htm
読売新聞 2012年5月24日14時46分

 東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、約1年前に富士山の登山道5合目(標高約1500メートル)付近の霧から、水に換算すると1キロ・グラムあたり最大63ベクレルの放射性セシウムが検出された一方、山頂付近(標高約3700メートル)の雪では検出されなかったことが、東京学芸大などの研究チームの調査でわかった。

 放射性物質が煙のような形の「放射性プルーム(放射性雲)」として、どのくらいの高さで上空を流れていたかを知る手がかりとなる。

 同大の鴨川仁助教(大気電気学)らは昨年3月29日~5月10日、5合目付近の3地点で2週間にわたり、霧を採取。3地点ともセシウムが検出され、1キロ・グラムあたり31・7~62・8ベクレルだった。セシウム134と137がほぼ同じ割合のため、同原発由来と判断した。


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 去年の5月に、NHK時論公論「放射性物質の除染を急げ」にて公表された放射能汚染地図。福島の汚染状況は、世界基準「Bg / ㎡」ベクレルで表されていた。
 福島市、郡山市、二本松市などは、避難すべき地域。
 ”185,000Bq/㎡”以上の第2・3区分に、宮城県南部地域も該当するはずだよね。
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チェルノブイリ被災者救済法で制定された汚染地域定義

1,480,000Bq/㎡~  強制避難(周辺30km立ち入り禁止区域)=第1区分
 555,000Bq/㎡~  強制移住(5mSy/年以上)=第2区分

 185,000Bq/㎡~  希望移住(1mSy/年以上)=第3区分

  37,000Bq/㎡~  放射線管理(0,5mSy/年以上)=第4区分


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①福島県汚染地図
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②チェルノブイリ汚染地図
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③チェルノブイリ 「ストロンチウム90」「プルトニウム239」汚染地図
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テーマ:
時論公論 「放射性物質の除染を急げ」
 石川 一洋 解説委員
2011年05月23日 (月)

 東京電力福島第一原子力発電所の事故から2カ月余りが経ち、放射性物質による深刻な環境の汚染が明らかになってきています。
きょうはこの汚染を直視しつつ、住民のためにどのようにして汚染を取り除いていけばよいのか、考えてみます。

 今月、文部科学省はアメリカのエネルギー省と合同で空から調査した地面の放射性セシウムによる汚染地図を発表しました。地上での土壌汚染の調査とも一致しており、放射性セシウムの汚染の広がりが、明確に分かります。

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 半減期が30年と長い放射性のセシウム137による汚染地図、北西方向に汚染が広がっていることが分かります。

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 これに半減期が二年のセシウム134による汚染を加えて、放射性セシウム全体による汚染地図です。 
 赤い色はもっとも汚染濃度の濃い1㎡あたり三百万ベクレル以上、黄色は百万ベクレルから三百万ベクレル、緑色のところは六十万から百万、水色のところは三十万から六十万です。

 福島市など中通りにも汚染地帯が広がっています。

 この汚染の状況をチェルノブイリ後の汚染地図と比べてみましょう。

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 これは当時のソビエト政府が発表した汚染地図です。
 チェルノブイリでは放射性のセシウム137が1㎡あたり148万ベクレル以上ある地域は住民を移住させる措置を取りました。55万ベクレル以上148万ベクレル以下の地域は移住あるいは農業や食生活については国の管理と制限を受ける厳戒管理区域とされました。


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 福島の汚染状況と比べてみますと、赤と黄色の部分はチェルノブイリではほぼ居住禁止区域にあたります。
 緑や水色の部分は、厳戒管理区域に近い汚染で、セシウム134を加えますと福島市、二本松市、郡山市の一部にもそうした汚染地帯が広がっています。
 このように東京電力の事故による放射性セシウムによる汚染は深刻であり、その実態から目を逸らしてはなりません。
 ただチェルノブイリと福島の汚染状況には相違もあります。

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 チェルノブイリでのプルトニウム239とストロンチウム90の汚染地図です。原発周辺に濃い汚染地帯があることが分かります。
 チェルノブイリでは原発の周囲30キロ圏内が未だに居住禁止区域となっているのは半減期が2万4千年余りと長い猛毒のプルトニウム239と体内に入ると骨に蓄積されセシウム以上に危険な半減期29年のストロンチウム90による汚染が深刻だからです。

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 これに対して福島第一原発の場合、これまでの文部科学省などの調査では原発の敷地内では微量のプルトニウムは見つかったものの、敷地の外ではまだ見つかっていません。また放射性のストロンチウムは見つかりましたが、これも微量です。

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 プルトニウムとストロンチウムについてはまだまだ調査が足らず、今後より詳細な調査が必要ですが、プルトニウムとストロンチウムによる汚染が少ないことが確認されれば、今後の希望を与える報せです。
 チェルノブイリの状況に詳しく、福島の現地を調査した京都大学原子炉実験所の今中哲二さんは「チェルノブイリと今回の事故は放出のメカニズムが異なっているのだろう。しかし汚染の状況は深刻である。本来は事故直後に道路や公園など公共施設を水で洗い流すなど除染すべきだった。今からでも遅くないので、住民の健康と安全を守るため早急に除染を進めるべきだ」と述べています。

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 放射性物質やそこから発する放射線に対処する基本原則は「ALARA」の原則と呼ばれています。
 つまり「合理的に達成可能な限り被ばくを低くする」という原則です。
 この原則を貫き放射性物質の除染に取り組まなければなりません。
 そこで大きな問題となるのは除染した放射性物質の行き先、つまり保管先をどこにするかという問題です。郡山市と福島市にある下水処理場の汚泥などから高濃度の放射性セシウムが見つかりました。除染の有効性と放射性物質の貯蔵という新たな問題を浮き彫りにしました。

 下水処理場には二つの種類があります。

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 雨水を分離する分流式の処理場ですと高濃度の放射性セシウムは見つかっていません。

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 高濃度の放射性セシウムが見つかった下水処理場はともに雨水も集める合流式の下水システムです。
 合流式でも雨が降った後に汚泥の放射性セシウムの濃度が上がっています。
 つまり雨水により町の放射性セシウムが洗われ、下水に流れ込み、汚泥の中へと濃縮されているのです。
 町を洗えば、放射性セシウムを取り除けるということです。
 特にコンクリートの建物やアスファルトで覆われた都市部ではこうした水による除染は有効な手段となります。また郡山の下水処理場では汚泥を高温で溶融して、スラグにしています。汚泥に比べまして容積は35分の1程度になります。溶かした場合、気化するセシウムも出ますので、それをフィルターで確実に捉え、大気には放出させないようにすることは必要ですが、容積を小さくして、セシウムを掴まえる、処理しやすくするというシステム構築のヒントとなります。 

 問題点は現状では放射性セシウムの汚泥は下水処理場に溜まり続け、保管能力が限界に達することです。
 これまでは汚泥はセメントの原料として関東などのセメント会社に出荷されるなどしてきました。国は10万ベクレル以下なら問題ないとしているものの、なかなか放射性物質で汚染された汚泥を引き取るセメント会社が無いのが実情です。
 国はとりあえず、下水処理場に保管してよろしい、としていますが、これは大変無責任な対応です。1週間で7~80トンの汚泥が発生しますから、早晩下水処理場の構内では保管しきれないことになります。

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 下水だけでなく、今後放射性の廃棄物が大量に発生することが予想されます。
 福島県では国に対して除染によって発生する汚泥など放射性廃棄物を最終処分する方策を早急に立てるよう求めています。

 家の除染でも同じことです。放射性のセシウムによる汚染に対して原子力の専門家で作る東京のNPO法人「放射線安全フォーラム」などが住宅の除染の試みを行いました。計画的避難区域内の家屋で、屋根に上って高圧の水を吹きつけました。放射線のレベルは半分近くに低くなりました。

 また土壌の放射性セシウムを取り除くため、放射性物質を吸着する性質の2種類の薬品を混ぜた特殊な液体を地面にまきました。この液体は数日で固まります。土壌を取り除くときに放射性物質が飛散しますと内部被ばくの危険が増します。そのため飛散しないように放射性物質を吸着して固めてから土を取り除くのです。こうした除染でも課題となるのは取り除いた土などの保管場所です。

 原子力委員会の委員長代理を務めた田中俊一副理事長は「除染すれば大量の放射性の廃棄物が出てくるのでまず保管場所の確保が急務だ。除染に対する政府の対応は遅すぎる。専門家の意見を聞いて、除染を進め、住民に希望を与えるべきだ」と述べて、政府の早急な対応を促しています。

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 福島県立安積黎明高校の教師が独自に校舎内を測定して、放射線レベルの高いところを図にしました。

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 同じ学校でも場所によって放射線レベルには差があります。側溝が最も高く、さらに中庭など芝生を植えている場所の放射線レベルが高くなっていることが分かります。学校では生徒に注意を喚起するとともに放射線レベルの高い場所については独自に除染措置を取るとしています。
 地域、地域で細かな汚染地図を作ることが被ばくを避ける有効な手段であることが分かります。

 最後に我々大人は子供たちに対しては重大な責任を負っています。
 放射能に対しては、子供は大人よりも影響を受けやすく、またその後の余命が長いという点からも放射線被ばくによる晩発性の影響を避けるためにも、より「ALARA」「合理的に達成可能な限り被ばくを低減する」という精神を貫かなければなりません。
 校庭の土の汚染の問題でも表土を撤去すれば放射線レベルが大きく低下することが分かっているのであれば、国・文部科学省が取るべき態度は明らかでしょう。
 今までの政府・行政の対応を見てみますと、あまりに受け身です。放射性セシウムは黙っていれば無くなるものではありません。住民の健康と安全を守るためにも総合的な除染措置をまとめ、早急に実行に移すことを求めます。

(石川一洋 解説委員)

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全身被ばく、最大50ミリシーベルト=福島原発事故でWHOが推計
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201205/2012052300942
時事通信社 2012/05/23-21:23

 世界保健機関(WHO)は23日までに、東京電力福島第1原発事故による日本国内外の住民の推計被ばく線量をまとめた報告書を公表した。
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 全身の被ばく線量が最も高かったのは福島県浪江町と飯舘村で事故後4カ月間で10~50ミリシーベルト福島県のその他の地域は年間1~10ミリシーベルト宮城など近隣県が同0.1~10ミリシーベルト、その他の国内は0.1~1ミリシーベルトだった。
 同事故に伴う被ばく線量を評価する国際的な調査は初めて。平常時の一般人の年間被ばく線量限度は1ミリシーベルトとされ、年間線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるといわれる。

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