2012年04月28日

丹後半島の西側 「室町期に津波」

室町時代に大津波があったと記されている「瑞巌山地蔵尊縁起」=京丹後市教委提供室町時代の嘉吉(かきつ)年間(1441〜44年)に、丹後半島の西側で大津波があったと記述する古文書が見つかったことが京丹後市教委への取材でわかった。市教委によると、この地域で大津波があったという伝承や史料は見つかっておらず、専門家は「詳しい調査が必要だ」としている。

京丹後の寺に古文書 専門家「詳しい調査を」

 見つかったのは、市北部で日本海に近い常徳寺(同市丹後町)に収蔵されている「瑞巌山地蔵尊縁起(ずいがんさんじぞうそんえんぎ)」。寺から南に約4キロにあった高禅寺が1963年のサンパチ豪雪の影響で廃寺になった際に移されたという。

 古文書には、高禅寺の本尊の地蔵尊の由来などが書かれており、市が市史編纂のために訳したところ、「もとは竹野神社(同市丹後町)にあったが、嘉吉年間の大津波の際に高禅寺に移された」という趣旨の文言が記されていた。

 市教委によると、竹野神社は、海岸近くに現存しており、高禅寺は神社から約6キロ離れた標高約120メートルの山中にあった。市の小山元孝・市史編さん係主任は「高禅寺に伝わる伝承を江戸時代に住職が書いたとみられる」としている。

 丹後半島では、東側の宮津市の標高約40メートルの真名井神社に「波せき地蔵」があり、約1300年前の大宝年間に津波が押し寄せたとの伝承がある。日本海中部地震(83年)や北海道南西沖地震(93年)でも、舞鶴市を中心に床上浸水や船の転覆などの津波被害があったとされる。

 丹後半島の地震の歴史に詳しい佛教大の植村善博教授(自然地理学)は「『津波』という言葉は明治以前はあまり使われないなどの疑問が残るが、津波の原因となる海底断層が日本海にもあることがしだいに分かってきており、大津波があってもおかしくない。より詳しい調査が必要だ」と話している。

 古文書は26日から京丹後市内の書店で販売される「京丹後市の伝承・方言 京丹後市史資料編」に掲載されている。問い合わせは、市教委(0772・69・0640)へ。
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2012年04月11日

インドネシアのスマトラ島沖でM8.7の地震、津波警報発令



[バンダアチェ(インドネシア) 11日 ロイター] インドネシア・スマトラ島のアチェ州沖で11日、マグニチュード(M)8クラスの強い地震が発生。インドネシア当局は、津波警報を発令、太平洋津波警報センターは、インド洋全域に津波への警戒を呼び掛けた。

シンガポール、タイ、インドでも揺れを感じたという。

米地質調査所(USGS)によると、地震が発生したのはバンダアチェの南西308マイル。規模は当初M8.9と発表していたが、8.7に修正した。
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2012年04月07日

超高層の揺れ、「東日本」の2倍…3連動地震

 東海・東南海・南海の三連動地震が起きた場合、首都圏の超高層建物の揺れの速さは東日本大震災の2倍以上になることが、日本建築学会小委員会の分析でわかった。

 建物の崩壊までは至らないが、補修が必要な損傷が生じるおそれがあるという。

 分析によると、東日本大震災では高さ100メートル以上の超高層建物を大きく揺らす周期2〜6秒の「長周期地震動」が、首都圏ではあまり強くなく、速度は毎秒20〜50センチ程度だった。実際、10分間以上揺れ続けたが、構造被害はなかった。

 これに対し、三連動地震では、同じ周期の長周期地震動は強く、速度は毎秒50〜100センチと予測された。高さ60メートル以上の超高層ビルの耐震性を確保するため、建築基準法で設計用の基準とした「告示波」(地盤の揺れ)の速度を一部で上回り、損傷の可能性がある。

最終更新:4月7日(土)9時17分 読売新聞
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