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この作品は原作に沿って描かれます

台詞が多いのはご了承ください
4月20日 (壱)
「はぁ、帰りたい」

私は学校に向かう途中の変態の橋あたりでそう呟いてみる

いや、実際は両親も居ないし欠席しても構わないんだけどさ

「百代が今年はまだ一回も休んでないのに休むわけにはいかない」

うん、絶対に休むものか

これでも男だし、百代なんかに負けられるか

「ん? 噂をすれば今日もやってるみたいね」

川沿いで人が宙を舞っている

おぉぅ、また随分と多くの馬鹿が挑んだものね

でもあれだけの人数を倒してしまう方が化け物じみている

いや、実際に化け物ではないかと最近は疑っていたりする

「人間テトリスってなにさ……」

普通にアレは訴えられてもおかしくないレベル

なんでみんなはあんなことで盛り上がってるのかしら?

まぁ、自分も喧嘩とかはよくしちゃってるから人の事をあまり言えないんだけどもね

私は百代が暴れた場所を静かに、呆れつつ見るのであった。

大和side

一子が俺達に合流した事で、一子も一緒に歩くことになった。

……タイヤを引きずりながら。

「歩く時ぐらいトレーニングはよそうぜ」

「アタシはいついかなる時も鍛えることを忘れないのサ」

「タイヤを引っ張る娘と歩く僕達が恥ずかしい」

「この内気。だからアンタはモロなのよ」

「師岡は生まれついての名前なんだよ! 否定しないでよ!」

ガクトとモロが一子にタイヤを引きずるのをやめるように言うが、一子は断固拒否する。

「こうして鍛えていけば、強くなるだけでなく体もお姉様みたいにバイーンとなるわけよ」

「スタイルでも並ぼうと?」

俺は思わず一子に聞き返してしまった。

「うん! 何をおいても、お姉様はアタシの目標」

「頑張れー妹。私のバストは90あるぞ」


「「「    !  ?     」」」


「とりあえずお昼に牛乳飲むんだ!」

「それでも無理は無理だろ」

「なに喧嘩売ってるの大和? 勝負する?」

「だってお前」

姉さんに再び目をやる

「ん?」

無駄な肉を鍛錬で落とした引き締まった体だから、大きな胸がより自己主張している。

くびれたウェストから、しなやかな足も伸びてるし……

なんというかカッコイイ魅力がつまっている。

さすが学園最高の“二大”美人の一人

同時に学園最強でなければ言い寄る男は星の数だったろう。

「なんだ大和、ジロジロ見て。んー?」

ガシッ、と腕で首をロックされた。

「ぬああ、やっぱりワン子には無理だって」

「何ィ馬鹿にしないでよねっ!」

心底悔しがるワン子

「いつか巨乳になって“おいおい、お前の体は果物やか? メロンが二つもあるぜ”とか言われてやるわっ!」

「あはははははは!」

「ナイスギャグ。合格!」

「おぉ、京に受けたぞ。ははははは」

みんなが笑うとワン子が涙目になる

「バカども笑うなーっ! 真剣なのよーっ!」

「いや、今のは笑うな。ははははは」

「な、何よぉ……良いもんだ、お姉様みたいになれなかったらアキさんみたいになるから」

瞬間、場の空気が固まった。

正確には姉さんの時間が止まった

ワン子が言った『アキさん』

本名は近衛 秋

姉さんと並んで川神学園二大お姉様の一人

炎を連想させるような赤よりも鮮やかで濃い、紅蓮色の長い髪をしていて体も理想的な体型

姉さんの幼馴染で姉さん曰く『腐れ縁の喧嘩友達』らしい

俺達、風間ファミリーの何人かとも仲が良くて、あの京ですらアキさんには懐いている。

ちなみにだが俺はあまり接点がない

そしてこれが一番の問題なのだがアキさんは川神学園二大“美女”とも呼ばれているが実際は男性

当然ながら男子の制服を着ているのだが、それがまた似合ってしまっていて男装しているようにしか見えなかったりする。

本人自体が目立つことが嫌いなのかは分からないが、あまり表で活躍することがない。

しかしながらその人気は男女問わずに絶大でファンクラブも存在するほど。

「な、なぁ、ワン子」

姉さんが恐る恐る言葉を出す

「なに、お姉様?」

「いま言ったことは本当か?」

「そうよ、私の理想の人の一人だもの!」

姉さんとアキさんの関係は先程述べた通り、『腐れ縁で喧嘩友達』

常に姉さんはアキさんをライバル視しているのだ。

「くっ! 弟よ、どうにかしてワン子の理想がアキよりも私に傾くのか考えろ!!」

「あ、アキさんだ! ちょっと行ってくるね!!」

そうこうしている間にワン子はアキさんを見つけたらしく走り去ってしまった。

「ま、まぁ、まだ同格扱いなんだからこれから努力しようぜ」

俺は姉さんをフォローしてみるがorz態勢のまま動かないのであった。

はぁ、どうすれば良いんだよ?

side out

「アキさ~ん!!」

なんだと思って振り返るとタイヤを引き摺って走ってこちらに爆走してくる体操着姿の一子が居た。

勢いはそのまま、一子は私に抱きついてきた。

「えへへ~、おはようございます!」

満面の笑みの一子

運動していたからだろうか、一子の匂いがいつも以上に強烈だ

臭いってわけじゃなくて、女の子独特のフェロモン(?)的な感じの匂い

「今日も頑張ってるみたいだね、一子」

「うん!」

あぁ、なんだろうかこの可愛い子犬は

姉の百代とは大違いだ

ついつい頭を撫でてみる

すると目に見えてご機嫌になる一子

「ねぇ、一子?」

「な~に~?」

「なんであそこで百代は両手両膝を地面について俯いていて、弟君に慰められているの?」

あのままだと二人は遅刻するよ?

「知らないわ」

いやいや、そんなキッパリ言うのは良いけども少しは心配してやったら?

「それよりもはやく学校に行きましょう!!」

「あ、ちょっと」

私の声も無視して無理やり腕を引っ張って行く一子

本当にしょうがない子なんだから。


余談ではあるが、大和は遅刻ギリギリで登校できたが百代は二時間目の途中で登校してきたという。


男の娘って書くのが大変ですたい


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