猪子寿之×安藤美冬 【第1回】 ランドセルで高校に通った伝説を持つ「異色の天才」猪子寿之はどうやってつくられたのか

2012年07月15日(日) 安藤 美冬
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 ここに入り込むためには、「逆玉」ぐらいしかないな、と思ったわけ。で、その4つの中で一番マーケットっぽいところはゼネコンかな、と。いちおう、マーケットで国の仕事を取ってるわけでしょう? ホントに自由競争なのかどうかはよくわからないけど、少なくともこの中では一番健全な世界に思えたの。

編集: 入札とかもあるわけですからね。

猪子: そう。ただ・・・、絶対に書かないでね! 絶対書かないでよ! ●●建設かどこかの会社で、三代連続で婿養子が社長になってたんですよ。

安藤: ああ。はい、はい。それで?

猪子: ●●建設でよかったのかな? 忘れちゃったけど、とにかくそんなことになってて、しかもその婿が3人とも東大出だったんですよ。だから、「オレも東大に行って、それで逆玉すればいいんだ」って思ったわけ。そしたらこの中に入れるんだ、って。

安藤: ものすごい飛躍(笑)。でも、そういう発想は猪子さん的ですよね。

猪子: とりあえず、なんかちょっと、知らないふりしてお嬢さんとか口説けばいいんでしょう? ヤッてしまえばいいんでしょう? あとは「東大出」っていう看板が必要だな、と思って・・・。

安藤: それを考えたのは高校生のときですか? すごいですよね、ある意味で、戦略性に富む、というか(笑)。

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