北朝鮮:金正恩氏 政治犯家族の摘発緩和 恐怖政治を修正

毎日新聞 2012年07月18日 15時00分

金正恩第1書記=朝鮮通信
金正恩第1書記=朝鮮通信

 【北京・米村耕一】北朝鮮で政治犯・思想犯らが処罰されると家族も摘発される「連座の罪」について、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が手続きの厳格化によって連座の適用を減らすよう指示していたことが分かった。毎日新聞が入手した金第1書記の発言録(3月27日付)で判明した。金第1書記の発言を受けて北朝鮮当局は過剰な摘発を見直しているとみられる。金第1書記が進める慈愛政策の一環とみられ、「恐怖政治」によって国民生活が混乱に陥った先代の統治方法を調整する可能性が浮上した。

 北朝鮮では金日成(キム・イルソン)国家主席−金正日(キム・ジョンイル)総書記と続いた金王朝支配を強固にするため、体制に批判的な政治犯・思想犯は家族ごと摘発してきた。発言録で金第1書記は「犯罪者1人を法的に処理すれば、その人の家族、親族まで含め影響を受ける人々が数十人さらには100人を超える場合もある」と、これまでの処罰体系を批判。「罪を犯した人に対する処理を慎重に進め、できるだけ多くの人が、その影響を受けないようにすべきである」と訓示した。

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