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SubVersionでチーム開発を加速させる – 基礎知識編に続き、
実践編です。

今回はTortoiseSVNを実際に操作して、チュートリアル形式で
SubVersionを使ったファイル管理方法をご紹介します。

※技術者でない方でもわかりやすいように、
難しいところはなるべく詳しく説明しています

では、早速進めていきたいと思います。

初期設定 – リポジトリを作成する

まず、デスクトップにフォルダを三つ作ります。

三つフォルダを作成します

一つが「サーバー」、あと「Aさん」「Bさん」
というフォルダを用意しました。

「サーバー」フォルダに、SubVersionで
管理したいデータを格納するリポジトリ
(SubVersionのデータ記録用データベースのこと)
を作ってみましょう。

「サーバー」フォルダに「mydata」というフォルダを作り、
そのフォルダを開きます。

mydataというフォルダを作ります

右クリックして、
「TortoiseSVN」→「Create repository here」
を選択します。

「TortoiseSVN」→「Create repository here」

ファイルシステムを聞かれるダイアログがでるので、
「Native Filesystem(FSFS)」を選択します。

すると、

リポジトリの作成が完了

この様に多数のファイルができます。
これでリポジトリの作成が完了しました。

このリポジトリにはSubVersionで管理するデータファイル、
履歴情報など記録されていきます。

リポジトリと作業フォルダを結びつける – チェックアウト

ここから、リポジトリと自分の作業フォルダを結びつける
チェックアウト」という操作を行います。

「Aさん」フォルダで右クリックし、CheckOutをクリックします。

右クリック→チェックアウト

↓するとこういったダイアログが出ますが、

チェックアウト先を選ぶ
(クリックすると拡大)

今回は自分のPCにリポジトリを作成したので、
「…」ボタンを押してさきほど作ったmydataフォルダを指定します。

「OK」ボタンを押して、

チェックアウト成功
(クリックすると拡大)

こういうダイアログが出れば成功!

[Completed At revision:0]

というのは、リビジョン0でアップデートが
完了したことを表します。(リビジョン=バージョンのこと)

フォルダに、
緑のチェックマークがつきます
この様な緑のチェックマークがついて、このフォルダが
リポジトリと接続されていることがわかります。

これで、SubVersionの初期設定は完了!
あとは実際に更新作業などを行っていきましょう。

新しいファイルをコミットしてみる

では早速、ファイルを作成してコミットしてみましょう。
(コミット=ファイルをリポジトリへ追加)

「Aさん」フォルダを開いて、管理したいファイルを入れてみてください。

管理したいファイルをフォルダに入れる

おっと、ここで見慣れない「.svn」というフォルダが
あることに気づいたかと思います。

このフォルダを削除したり変更するとSubVersionが
エラーを起こす可能性があるので触らないように!
(フォルダを移動したりする場合に注意してください)

※隠しフォルダになっているので、隠しファイルを
非表示にしている場合は表示されません

新しいファイルをコミットするには、
コミットしたいファイルを選択して、
追加という操作を行う必要があります。

右クリックし、「add」を選択
右クリックし、「add」を選択

そうすると追加用のダイアログが表示されるので、
すべてにチェックをつけて「OK」を押します。

追加が完了!
(クリックすると拡大)

こういったダイアログが出れば成功。
ファイルには + のアイコンがつきます。

ファイルには + のアイコンがつきます

アイコンが表示されない場合はF5キーを押して
更新してみてください。

これはまだ追加という操作をしただけなので、コミットはされていません。
ここからようやくコミットという操作を行います。

先ほどと同様に、コミットしたい+アイコンがついた
ファイル・フォルダを選択し、

右クリックして「SVN Commit」を実行します

右クリックして「SVN Commit」

そうすると、

コミット用の画面
(クリックすると拡大)

こんなダイアログが表示されます。
これがコミット用の画面で、Messageと書かれているところに
コメントを入力します。

このコメントは必ず書くようにしてください。
後でログを見るときに、このコメントが
非常に重要になってきます。

下にあるファイル一覧のチェックをはずすことで、
コミットしたくないファイルを除外することもできます。

「OK」ボタンを押すとコミットが実行されます。

コミットに成功
(クリックすると拡大)

コミットに成功しました!
これで、リビジョンは0から1になります。

ここまで来ればコミットは完了です。
これでリポジトリにデータが記録されました。

緑のチェックマークがつけばOK

この様に緑のチェックマークがつけばOKです。

本当にコミットされているか確認してみる

今度は「Bさん」フォルダを使って、
先ほどのリポジトリをチェックアウトしてみましょう。

同様に「Bさん」フォルダを
右クリック→CheckOutを実行し、リポジトリを選択します。

Bさんでチェックアウト
(クリックすると拡大)

「OK」ボタンを押すと

リビジョン1となり、ファイルが落ちてくる
(クリックすると拡大)

こんなダイアログが表示され、先ほどとは違って
リビジョン1となり、ファイルが落ちてきます!

これで「Aさん」と「Bさん」は、
同じリポジトリをチェックアウトしている
同期関係になりました。

ファイルを更新してみる

更新は簡単です。

「Aさん」の中にあるファイルを何か編集してみましょう。
ここではindex.phpの中を修正しました。

修正して保存すると、

アイコンが赤いビックリマークに

アイコンが赤いビックリマークになります。
そのファイルはもちろん、その上位のフォルダも
緑のチェックマークから赤いビックリマークへ。

この赤いビックリマークは、
コミットされていない修正がある
ことを表しています。
逆に、緑のチェックマークは
コミットされているデータと同じ
であることを表しています。

また、この赤いビックリマークがついているファイルに
対して、右クリック→「diff」を実行すると、
コミットされているファイルと現在のファイルとの
差分を比較表示することができます。
(これは感動しますよ!)

では、修正をコミットしてみましょう。

前回と同様、コミットしたいファイルを選択し、
右クリック→コミット を実行します。

すると先ほどと同じダイアログがでてきますので、
コミットしましょう。

コミット用の画面 - 編集
(クリックすると拡大)

ここでもコメントをしっかり入力することを忘れずに。

コミットが完了すると、赤いビックリマークが
緑のチェックマークに変わります。
(リビジョンが1から2に)

最新のリビジョンと同期する

「Bさん」フォルダで確認してみましょう。

「Bさん」フォルダでは何も修正を行っていないので、
データは前のままです。

ここで、「Bさん」フォルダを右クリックし、
「update」を実行します。

右クリック→Update

そうするといつものダイアログが表示され、
リビジョンがになります。

ファイルを確認してみましょう。
ちゃんと「Aさん」フォルダで編集した内容が
反映されているはずです。(同期できました)

まとめ

これらがTortoiseSVNの基本操作になります。

まとめると、

1.まずはリポジトリを作成する
2.フォルダにリポジトリをチェックアウト
3.新しいファイルは add して commitする
4.編集する場合はcommitする
5.最新のリビジョンと同期したい時はupdateする

ということになります。

チェックアウトの操作は最初の一度だけで、
あとはcommitとupdateを繰り返すだけです。

この「Aさん」「Bさん」が、それぞれ別のユーザー、
別のPCになると思ってください。
updateという操作だけで、誰もが最新版のデータに
更新することができるようになります。

他にもログを表示したり、前のバージョンに戻したりなど
多数の機能がありますが、少々長くなってしまったので
次回記事で応用編を書きたいと思います。

※技術ブログではSubVersionサーバーを立てるところまで
解説していきますので、LANなどのネットワークを使って
チーム開発をしたい人は期待していてください!


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この記事へのコメント (1)

是非SubVersionサーバー構築の事もブログに載せてもらえると幸いです。
私もこれから試してみたいと思っています。

投稿者: Seitaro | 2009/01/27 火曜日 3:25:15
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