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高飛車お嬢様
ローズヒップティーの入ったカップを口に運ぶ彼女。
彼女の髪から香るシャンプーが淡い優しさの匂い。
自然を見つめる可憐な横顔。
突風によるめくられそうなロングスカート。
俺と目が合った時にほんのり赤く染める頬。
そして、
ローズヒップティーのお代わりを調達・運ぶ俺。

「いいねぇ。高飛車いいじゃない。」

なんでかコキ使われてる筈だが楽しい。
そうか、俺は、

「Mだったのか!」

「下僕。踏んであげるからそこに跪きなさい」(笑顔)

……………

…………

………

……

ぐりぐり。

「なんだか、大切なものを失った気がする。」

でも嬉しい。

「はあ、下僕。」

「はい。どうされました?」

もう、マスターとかなんでもないよね。
逆だよね。逆。

「……」

「あの。お嬢様?」

モギュは俺と目を合わせたまま一切動かない。

「……」

「えーと、モギュ?」

「……好きよ。」

ぐはっ。

じっと時間をかけて見つめ合ったまま少しもじもじしながら右手を口にもっていったまま告白なんかされたら俺、というか男はもう終わりでしょう。

故にこのあとの記憶がない。


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