争点だった、舞鴫被告が次女を椅子に拘束し、顔に大量の水をかけた行為について、鈴木浩美裁判長は「生命を奪う可能性が高く、暴行に当たる」と認定。一方で「怒りなどから暴行を振るった事案とは、向けられる非難の大きさは異なるべきだ」と述べた。
言い渡し後、鈴木裁判長は舞鴫被告に、「広い視野でいろんな人の意見に耳を傾け、慎重に行動してもらいたい」と説諭した。
判決について、清水谷洋樹弁護士は「執行猶予付きとはいえ、量刑が重い」と批判。ただ、舞鴫被告は「娘のために責任を果たしたい」と受け入れる意向を示したという。
判決によると、舞鴫被告は元僧侶の木下和昭被告(57)=公判前整理手続き中=と共謀。昨年8月27日夜、木下被告方に併設された「滝場」で、次女を椅子に縛り付け、頭を両手で固定して、顔などに流水を約5分間浴びせ、窒息死させた。
判決後、裁判員2人と補充裁判員1人が会見。同地裁の裁判員裁判では初めて実施された現場検証について、「数字だけではイメージできなかった水の量がよく分かった」と評価する意見が出た。
夏の甲子園を目指す第94回全国高校野球選手権熊本大会の全試合を、携帯版「くまにちコム」(有料)でイニング速報します。[携帯版「くまにちコム」詳細] |
「くまにちコム」に掲載の記事、写真等の無断転載は禁じます。著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun