長洲の中2窒息死:「滝行」傷害致死罪の被告長女が情状酌量訴え−−地裁 /熊本
毎日新聞 2012年07月12日 地方版
長洲町で昨年8月、「滝行」と称し次女(当時13歳)に水を浴びせ死亡させたとして傷害致死罪に問われた父親の舞鴫(まいしぎ)淳被告(51)=熊本市=の裁判員裁判は11日、熊本地裁(鈴木浩美裁判長)で第3回公判があった。舞鴫被告の長女が証人尋問に立ち「父は妹のことを真面目に考えていた。できるなら軽い処分にしてほしい」と情状酌量を訴えた。
長女は、舞鴫被告ら両親について「妹の病気を治そうと焦っている様子だった」と事件前のことを証言。舞鴫被告が県警に逮捕された際「妹をかわいがっていた父が何で逮捕されるのか不思議だった」と心境を語った。舞鴫被告と共謀したとされる「中山身語正宗」元僧侶、木下和昭被告(57)=傷害致死罪で起訴=に対しては「治せるといって、結局治せなかった」と憤りの気持ちを表した。
また被告人質問で舞鴫被告は、木下被告が次女ともみさんに「霊がついている」と言ったことについて「見えないものを信じてのめり込み、最悪の結果になってしまった」と悔やむ様子を見せた。【丸山宗一郎】