長洲の中2窒息死:「滝行死」裁判員裁判 弁護側「被告の苦悩分かって」 /熊本
毎日新聞 2012年07月07日 地方版
長洲町で昨年8月、「滝行」と称して中学生の次女(当時13歳)に水を浴びせ死なせたとして、傷害致死罪に問われた父親の舞鴫(まいしぎ)淳被告(51)=熊本市=の6日の裁判員裁判。熊本地裁の法廷で、舞鴫被告は起訴内容の認否に「自分の行いは事実だと思うが、傷害致死にあたるのか分からない」と小さな声で答えた。
弁護側の冒頭陳述によると、舞鴫被告の次女ともみさんは09年夏、統合失調症を発症。幻聴や幻覚を訴えるようになった。当時小学6年。舞鴫被告は妻と共にドライブや旅行に連れていったり、病院に通わせたりしたが回復する様子はなかったという。
そんな時、妻の親族の紹介で「中山身語正宗」で僧侶をしていた木下和昭被告(57)=長洲町宮野=を知り、11年1月ごろから木下被告の教会に通うようになった。熊本から長洲まで約50キロ。事件のあった8月まで約150回、ともみさんを連れて通ったという。