中国の成長鈍化、韓国に影響必至

 中国国家統計局が13日、第2四半期の経済成長率を7.6%と発表したことを受け、韓国企業には中国発の「寒冷前線」が接近した。ある石油化学メーカーの関係者は「欧州に続き、中国まで低迷に陥れば、韓国の輸出企業は出口を失う」と嘆いた。

 中国は韓国にとって最大の輸出市場で、輸出全体に占める割合は23-24%に達する。それだけに中国経済の低迷は、韓国経済を直撃する。現代経済研究院は、中国の経済成長率が1ポイント低下すると、韓国の輸出の伸びが1.7ポイント、経済成長率が0.4ポイント低下すると試算している。

 今年上半期の対中輸出は既に前年同期に比べ1.2%減少しており、業界の不安は高まるばかりだ。中国への輸出がこれまで毎年2けた台のペースで伸びてきたのに比べると、明らかな落ち込みだ。LG経済研究院のキム・ヒョンジュ研究委員は「中国は韓国から輸入した中間財、資本財で完成品を作り、欧州に輸出してきた。中国の対欧州輸出が打撃を受け、韓国の対中輸出も減少している」と分析した。

 対中輸出への依存度が高い業界は、非常事態を迎えた。石油化学、鉄鋼、半導体、建設機械、液晶パネルなどの業界が大きな衝撃を受けると予想されている。実際に今年上半期の対中輸出で、一般機械は前年同期比12.9%減、家電は14.2%減となった。石油化学メーカーの関係者は「中国市場がさらに冷え込めば、苦戦を強いられる韓国企業が続出するのではないか」と述べた。

 財界では中国の景気低迷が4-5年続くという暗い予測も示されている。大韓商工会議所のソン・ヨンギ・マクロ経済チーム長は「原材料、副資材が対中輸出の70%を占めるため、対中輸出が回復しない限り、韓国企業を取り巻く事情が改善することはない」と述べた。

 しかし、一部には中国政府が積極的な景気浮揚策を取るのではないかという見方もある。韓国石油化学協会のキム・ピョンジュン研究調査本部長は「中国が昨年4月から本格化した金融引き締め政策をこれ以上継続することは難しく、景気浮揚策に転じる可能性が高い」と指摘した。

張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
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