リニア中央新幹線:「駅は新大阪」府市と関西経済団体合意
毎日新聞 2012年04月20日 22時13分(最終更新 04月20日 23時27分)
関西経済3団体と橋下徹・大阪市長、松井一郎・大阪府知事との初の首脳会談が20日、大阪市役所で開かれ、東京−大阪間(45年開業予定)のリニア中央新幹線の大阪駅の位置について現在の新大阪駅にすることで合意した。これまで橋下・松井両氏はJR大阪駅北側の「うめきた」付近の駅設置を主張してきたが、今回、政財界が一致したことで、新大阪駅で決着した。今後は、オール大阪で14年度着工を目指して先行する東京−名古屋間(27年開業予定)と同時期の着工をJR東海に働きかける方針も確認した。
この日の会談で、関西経済連合会の森詳介会長が「ビジネス客の利便性を考えると新大阪駅の方が望ましい」と主張したのに対し、橋下・松井両氏は「大阪の立場として早期の(東京−名古屋間との)同時着工を目指すべきだ」と賛同した。会談後に松井知事は「個人としては『うめきた』という思いがあったが、名古屋だけで着工されても大阪としてメリットがない。同時着工、早期開通でオール大阪で取り組んでいこうと決定した」と話した。