民主党:分裂止まらず…原発再稼働でも火種
毎日新聞 2012年07月17日 22時31分(最終更新 07月17日 22時50分)
「国民の信を問う前に、政権が崩壊するという認識を一人一人が持っているのか。好き嫌いを言っている場合ではない」。民主党の参院議員会長を兼ねる輿石東幹事長は17日の記者会見で、参院からの離党者にいら立ちを隠さなかった。3人の離党で民主党会派は88人に減少。さらに3人が離党すれば、第1会派を自民党に譲る。
消費増税法案は18日、参院一体改革特別委員会で実質審議が始まる。参院は「議長は第1会派から選出」するのが慣例。参院でこれ以上離党者が出る事態になれば、野党に主導権を奪われ、法案審議にも支障をきたす。
今回、離党届を出した谷岡、舟山、行田(こうだ)邦子参院議員は、「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が民主党代表時代の07年参院選で初当選し、来年夏に改選を迎える。3人は「新党に合流する予定はない」(行田氏)と当面距離を置く考えを示した。しかし、「反増税・脱原発」の主張は共通しており、歩調を合わせる可能性は否定できない。【木下訓明】