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【社会】

迷彩服で区役所宿泊 陸自災害訓練 都内、拒否の区も

 陸上自衛隊第一師団第一普通科連隊(東京都練馬区)が十六、十七の両日、迷彩服姿の隊員たちを東京二十三区の区役所内に宿泊させる独自の災害訓練を予定していることが分かった。第一師団が訓練で区役所に宿泊するのは今回が初めて。 

 陸自広報室や各区によれば、訓練は首都直下型地震を想定し、迷彩服とヘルメットを着用した隊員約三百人が参加。無線機や救助資材の入った背のうなどを持つが、小銃は携帯しない。

 二十三区役所には一区当たり各二人、計四十六人を派遣。十六日午後七時ごろに練馬区の練馬駐屯地を徒歩で出発。役所内の会議室や敷地内の自衛隊車両で仮眠しながら、無線通信による情報収集訓練を行うという。

 練馬や板橋など十区程度が、宿泊場所の提供に協力する意向を示しているが、そのほかの区は十六日が祝日であることもあり、対応できないとしている。宿泊できない区では隊員は駐屯地などに戻り十七日午前に再び、区役所に戻って訓練を続ける。区役所に派遣されていない隊員は、被害状況調査訓練などを二十三区全域で実施する。都内では先月十二日、武装した陸自隊員によるレンジャー隊員養成訓練が実施され市民グループが反対のシュプレヒコールを上げる一幕もあった。

 

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