PX-TBS6981を用いて、PCでスカパーHDを視聴・録画する方法
スカパーHDを契約して毎月高い視聴料を払っているのに、「Wチューナー機をレンタルしても、1契約で最大2チャンネルしか同時に視聴できない」とか、「録画中は裏番組の視聴不可」とか、「コピーワンスなのでBDに保存したら再編集不可」とか、「録画ファイルはバックアップが取れないので、もしファイルが壊れたら復旧不可能」とか、「3部屋以上で違う番組を楽しみたいのにできない」とか、そんな不自由な環境を常日頃から不満に思っていた方、この際思い切ってPC用スカパーHDチューナーで録画・視聴する環境を構築してみては? 多くの悩みが一気に解決できるはず。
このサイトでは、スカパーHDをPCで視聴・録画できる環境の構築方法を解説する。
(注) B-CASカード不正書き換え事件の影響か、2012年6月以降関連サイトが次々閉鎖される事態となっている。今後必要なソフトの入手が困難になると予想されるので、導入するなら急いだ方が良い。 (旧2senアップローダーは2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www3.wazoku.net/2sen/やhttp://www.mediafire.com/2senに同等のファイル有)
目次
- ドライバーを自分でビルドしない場合の設定手順
- ドライバーを自分でビルドする場合の設定手順
- PX-TBS6922の設定
- フリーオスカイ FRIIO SKYの設定
- (管理者権限に注意!)
- スカパーHDの契約
- 録画後のスクランブル解除
- PCの必要スペック等
- 質問/コメント等はこちらへ
- 2012/06以前の質問/コメント
- FAQ
その他記事:
- TVH264_SPHDのバージョンアップ方法
- Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法
- EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法
- _ 家電レコーダーや携帯再生機器への映像無劣化転送
- 我が家のスカパーHD視聴用PC
- _ 家電の大型TVで見るには
- _ スカパーSDを視聴・録画するには
- _ 録画fileでDROPが多発する時の対処法
- _ BDへの保存、映像無劣化でCMカット編集
- 解説記事公開
ドライバーを自分でビルドしない場合の設定手順
(1) スカパーHDに加入し、スカパーHDが見られる環境を整える。
チューナーはどうせ使わないので、古い機種を買い取るのがお勧め。
レンタルにするとレンタル代を払い続ける必要がある。
http://www.skyperfectv.co.jp/
パラボラアンテナも取り付ける。微調整が難しいが、自分でもすぐに付けられる。
アンテナ線を屋内にまで配線するのが面倒かも。
原則としてチューナー1台に付きアンテナが一つ必要になる。
視聴できるようになると、そのうちアンテナを増やしたくなるので、
最初から下記のマルチアンテナAM400Mをスカパーから買うのがお勧め。
http://www.skyperfectv.co.jp/service/kiki/am400m/index.html
(2) 事前準備として、.NET Framework 4とか、
Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージとか、
必要なファイルはx86,x64含めすべてPCにインストールしておく。
- Microsoft .NET Framework 4 (スタンドアロンのインストーラー)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=0A391ABD-25C1-4FC0-919F-B21F31AB88B7&displaylang=ja - Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x86)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=a7b7a05e-6de6-4d3a-a423-37bf0912db84&displaylang=ja - Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x64)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=BD512D9E-43C8-4655-81BF-9350143D5867&displaylang=ja - Visual C++ 2005 SP1 (ATL のセキュリティ更新) のランタイム
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=766a6af7-ec73-40ff-b072-9112bab119c2&displaylang=ja
x86版はvcredist_x86.exe、x64版はvcredist_x64.exe、をダウンロード - WindowsXPなら.NET Framework 3.5 SP1日本語LanguagePackとその修正パッチなども必要。
- Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージもインストールしておいたほうが良い。
(3) PLEXホームページ、あるいはamazon等のPCショップでPX-TBS6981を購入し、PCに刺す。
PLEX社製 PCI-Express対応 デュアルサテライトチューナー PX-TBS6981
http://www.plexshop.jp/shopdetail/023010000097/
(4) スカパーマルチアンテナを設置し、PCと同軸ケーブル2本で接続。
同軸ケーブルは、取り回しが容易で、かつ二重シールドのため低損失のS4C-FBケーブルがお勧め。
S5Cケーブルは低損失だが、ケーブルが太く配線に苦労する。
S4C-FVケーブルは一重シールドのため、距離が長くなると損失が目立つ。
マスプロ BS・CS用低損失75Ωケーブル 4Cケーブル20m S4CFB20MH-P
ソリッドケーブル フラットケーブル すき間ケーブル 0.3m 地デジ BS対応 F形接栓取付タイプ
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(5) PCカードリーダーを購入し、USBで接続。スカパーHDのICカードを入れる。
gemaltoのPC USB-TRリーダ・ライタが安定しているのでお勧め。
Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ 電子申告(e-Tax)対応住基カード用PC USB-TR HWP119316
http://www.gemalto.com/japan/product/pcusbtr.html
ICカードの表裏を間違えるミスが多発しているので注意。LEDの光るほうにカードの裏を向けて刺す。
(6) PLEXホームページから日本語ドライバーをダウンロードし、インストール。
http://www.plexshop.jp/shopdetail/023010000097/
同じページからDVBDreamもダウンロードしてインストールし、スカパーアンテナと接続。
(注)種々試した限りでは、Plexの日本語ドライバーが相性良さそうだが、何らかの不具合がある場合は、英語版のドライバーで試してみるのも良いかも。
英語版最新バージョンのドライバーは下記から入手可能。
http://www.tbsdtv.com/english/Download.html
また英語版旧バージョンのドライバーは下記から入手可能。
http://www.tbsdtv.com/download/TBS6981/
(7) GrabTsForBD.dllを入手し、登録する。
以下の検索サイト等で、「BonDriver」、または「b1dec」などの名前で検索し、ファイルを入手する。
http://www.general-search.net/
解凍して出てくるGrabTsForBD.dllのファイルを、WindowsのSystemフォルダにコピーする。
32bitOSは、C:\Windows\System32、64bitOSは、C:\Windows\SysWOW64
「ファイル名を指定して実行」から「regsvr32 GrabTsForBD.dll」と入力して実行し、登録する。
(8) ビルド済のB1Decoder.dllを入手。
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0739.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0739.zipあるいはhttp://www.mediafire.com/2sen
のDTVフォルダに同等のファイル有)
視聴や録画と同時に暗号解除したい場合は、都度B1Decoder.dllを視聴ソフトや録画ソフトがあるフォルダに入れる。
SDのどの放送でも良いので、DVBDreamでTVが映ることを確認する。
(9) ビルド済のBonDriverを何とかして入手し、インストール。
ビルド済のBonDriverは再配布が禁止されているので、簡単には手に入らない。
以下のサイトで、「BonDriver_BDA.zip」(またはBonDriver)などの名前で検索してみる。
http://www.general-search.net/
2012/2現在、検索すれば何件か見つかるが、基本的には後で説明するように、
ソースファイルから自分でビルドしてドライバーを作る方が良い。
BonDriver_BDA.dll が入手できたら、BonDriver_BDA.iniの記述を、コメントを参考に修正する。
iniファイルの[Tuner]欄にある、 Guid= の記述で呼び出すチューナーを指定しているので、AとBとで Guid= の記述を変えること。
Guid= に記載する値は、(6)でPLEXまたはDVBからダウンロードしたドライバーに付属するinfファイルから、「BDATuneSATAReferenceGuid」「BDATuneSATBReferenceGuid」の記述を検索して調べることができる。
(10) 視聴ソフトのTVH264_SPHD(TVTestのH264版をスカパーHD用に修正したもの)をダウンロード。
TVH264_SPHD_0.5.3_(0.7.21r2)_s32c.zip (おしらせ追加)
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0754.zip
インストールしてスカパーHDが映ることを確認する。
TVTestの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
プラグインはH264Pluginsフォルダに入れるなど、TVTestと若干設定方法が違うので注意。
Windows7環境だと、設定画面で、レンダラ: EVR、
デコーダ: Microsoft DTV-DVD Video Decoder、を選択するのが良い。
(注1)2012/5現在、TVH264_SPHDは一時入手困難となったが、2012/6現在は、
http://www1.axfc.net/uploader/File/so/79518.zip に保存されていた。
(注2)TVH264_SPHDをTVTest ver.0.7.23相当にバージョンアップする方法は、別記事として下記に解説した。
TVH264_SPHDのバージョンアップ
(注3)WindowsXPやVISTA等のOSでは、H264デコーダを別途入手してインストールする必要がある。
http://www.codecs.com などから、FFDShow MPEG-4 Video Decoder としで入手可能だが、他にもあるので相性の良いデコーダを選択すればよい。
Windows7環境だと、デコーダを追加する必要は無い。
(11) EpgDataCap_Bon (EDCB)をインストールし、録画できるよう設定する。
http://2sen.dip.jp/dtv/ のFriio アップローダのページ(2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www2.wazoku.net/2sen/friioupにミラーサイト有)で、 EpgDataCap_Bonにて検索。
2012/4現在、 EpgDataCap_Bon(人柱版10.66)が公開されている。
EDCBの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
スカパーHDの場合、1チャンネルでEPGを取得するだけで、全チャンネルの詳細番組情報が入手できる。
なお2012/5/25に公開された最新版の EpgDataCap_Bon(人柱版10.69) http://2sen.dip.jp/cgi-bin/friioup/source/up1218.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在はhttp://www2.wazoku.net/2sen/friioup/source/up1218.zipまたはhttp://www.mediafire.com/2sen
のFriioフォルダに同等のファイル有) から、ソースの一部を自分で修正して再ビルドしないと、スクランブルが解除できないような仕様に変更された。修正作業は容易なので、必ず修正してから使用するようにしよう。手順を下記の記事にまとめておく。
EpgDataCap_Bon10.69のビルド方法。
(修正不要の人柱版10.66は、2012/07/15現在http://www1.axfc.net/uploader/H/so/160926から入手可能)
(12) ここまででTV視聴や録画は一通りできるようになるはず。
さらに他のPCとチューナーを共用したい場合には、Spinelをインストールする。
http://lapislabs.blog24.fc2.com/
Spinelの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
(13) BonCasLinkでカードを共有し、TVH264_SPHDやEDCBでスクランブル解除するのがお勧め。
(Spinelで複数サービスを同時にスクランブル解除すると、ドロップしやすい。)
スカパーHD対応のBonCasLinkは、2012/5現在下記サイトに保存されていた。
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/347509
当該ファイルにはサービス版は含まれていないが、普通のプログラムをサービスとして動作させるツールなどと併用すれば、サービス版と同等の使い方が可能。例えばhttp://www.nanshiki.co.jp/software/index.html?sexe等
BonCasLinkの設定方法は、他に詳しく解説したページが多数あるので、そちらを参照。
B-CASカード用のBonCasLinkと併用する場合は、TCPポートを変えて運用すればよい。例えばB-CAS用BonCasLinkはTCPポート6900、スカパーカード用BonCasLinkはTCPポート6901、などと指定する。
Windowsのファイアウォールで、設定したポートの接続を許可しておくこと。
ドライバーを自分でビルドする場合の設定手順
(1) ソースファイルをダウンロードして揃える。
originalのソースファイルは、以下の検索サイト等で、「BonDriver」、または「b1dec」などの名前で検索して探し出し、入手する。
http://www.general-search.net/
(2) プログラムのソースを書き換えるパッチファイルをダウンロードし、ソースを修正する。パッチの当て方が分からない場合は、パッチファイルの記述を元にソースを手で書き換える方が速いかも。
- BonDriver_SPHD_BDA_Patch.zip
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0399.zip - BonDriver_SPHD_BDA_Patch2.zip
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0406.zip - BonDriver_SPHD_BDA VS2010対応パッチ
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0489.zip
(3) Visual Studio 2010 (VS2010)でビルドできる環境を構築する。
入手したソースファイルをパッチファイルで修正したら、VS2010の解説ページなどを参考にしながらドライバをビルドする。
その後は、先の「ドライバーを自分でビルドしない場合の設定手順」と同様。
VS2010無料版の入手方法等は、Visual Studio 2010(VS2010)の入手方法として別記事にまとめた。
PX-TBS6922の設定
PX-TBS6981はデュアルチューナーだが、シングルチューナーのPX-TBS6922でも設定は同じ。
PLEXホームページ、あるいはamazon等のPCショップでPX-TBS6922を購入。
PLEX社製 PCI-Express対応 シングルサテライトチューナー PX-TBS6922
http://www.plexshop.jp/shopdetail/023010000099/
BonDriver_BDA.iniの[Tuner]欄にある、 Guid= の記述で呼び出すチューナーを指定しているので、他のチューナーとは Guid= の記述を変える。
但し使い始めると絶対にデュアルチューナーの方が便利なので、シングルチューナーはお勧めしない。
なお本家からは、TBS6984というQuad Tuner搭載ボードも販売されているが、個人輸入が必要になる他、電圧が日本仕様と異なる可能性があるので導入に際して多少ハードルが高くなる。
TBS6984 DVB-S2 Quad Tuner PCIe Card
2012/07/12、PLEXからPX-TBS6984とPX-TBS5922新発売。
フリーオスカイ FRIIO SKYの設定
フリーオスカイの設定もほぼ同様。
http://www.friio.com/
PX-TBS6922と同じくシングルチューナーなのでお勧めはしないが、USB接続なのでノートPCにも接続可能。
本体も入手しやすく、かつビルド済みののBonDriverが入手できるので、入門用には良いかも。
FRIIOSKY フリーオスカイ USB 2.0 スカパー!HD + 地上デジタルハイビジョンテレビアダプター
(管理者権限に注意!)
Windows7では、ほとんどの操作で管理者権限が必要。
管理者権限が無いことが原因で視聴できないトラブルが多数報告されているので注意。
特にx64でスタートアップにプログラムを入れる場合は、管理者権限でソフトを立ち上げるのが難しいので、
タスクスケジューラで設定するなどの工夫が必要。
(スカパーHDの契約)
スカパーと契約し、PCでスカパーHDを見始めると、そのうちスカパーの番組を解約しても
そのまま番組が見れてしまうケースが生じるかもしれない。
しかしながらそのような使い方は推奨できない。
そもそもスカパーHDのICカードは、スカパーと基本契約を結んで使用する必要がある。
なお自分のスカパーHDカードで、どのチャンネルがいつまで視聴可能かを調べるのは、
下記のホームページの「124.128°有効期限確認」にあるツールを利用すると良い。
http://sptv.tank.jp/ (2012/6/23現在運用停止中)
契約済みのチャンネルが、「2030年12月31日まで視聴可能」と表示されていれば正常。
録画後のスクランブル解除
録画と同時にスクランブルを解除する場合は、B1Decoder.dllをEpgDataCap_Bonがあるフォルダに入れる。
録画時は暗号解除せず、後からスクランブルを解除したい場合は、TsSplitterを用いる。
・TsSplitter Ver1.26
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0797.zip (2012/6/23現在リンク切れ、2012/7/15現在、http://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/source/up0797.zip、またはhttp://www.mediafire.com/2sen
のDTVフォルダに同等のファイル有)
TsSplitterでスクランブルを解除する場合は、B1Decoder.dllをB25Decoder.dllとリネームしてからTsSplitterがあるフォルダに入れると良い。
TsSplitter設定画面で、「HD映像を残す」「B25Decoder.dllを使用する(B25)」にチェックを入れる。
BonCasLinkとの相性がイマイチなので、カードリーダーが接続されたPCで解除するのが安心。
PCの必要スペック等
PCの必要スペックに関する問い合わせが多いが、Windows7を搭載した標準的なPCでほぼ問題ない。
H.264のHD圧縮画像がスムーズに再生できる程度の画像処理能力は必要だが、最近のPCならCPU内蔵のグラフィック性能でも十分。
但しOSがWinXPやVISTAの場合は、H.264のデコーダを入手しインストールする必要がある。http://www.codecs.com などから、FFDShow MPEG-4 Video Decoder としで入手可能。
WindowsVISTA以前の古いPCだと、再生時にグラフィックス性能が不足する可能性もある。
一方でHDの画像ファイルは容量が非常大きくなるので、録画を始めるとHDDの容量が不足しがち。HDDはとにかく大容量のものを選ぼう。自宅内で録画ファイルを共用したいなら、大容量NASに保存してもよいが、1000baseTなど高速LAN接続が必要。
録画マシンは基本的に24時間稼動なので、性能はそこそこに抑え、低消費電力かつ静かなマシンを選ぶ方が良い。
参考として、別記事で我が家の録画PCのスペックを紹介しておく。
我が家のスカパーHD視聴用PC
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