'12/7/18
大雨でまた浸水「我慢限界」
17日に明けた梅雨の期間中、広島市中心部などで大雨による家屋の浸水や道路の冠水が各地で相次いだ。特に下水道の排水能力が低い場所で被害が目立つ。局地的な集中豪雨による「都市型水害」を防ぐため、市は排水能力を高める取り組みを進める。だが膨大な予算と時間が必要で、早急な対策を求める住民の声に応えられていない。
大雨が降ったのは今月3日と14日。広島地方気象台によると、3日の中区の時間雨量は7月の観測史上最大の60・0ミリ、14日は42・5ミリを記録した。この2日間で床上浸水は中、南、東区など計7カ所、床下浸水は計26カ所、道路冠水は計23カ所に上った。
中区の西川口町と舟入南地区は2日とも、広範囲にわたり道路が冠水し、住宅や事務所にも浸水被害が出た。「毎年のように事務所が水に漬かる。我慢も限界だ」。西川口町で建設会社を営む瀬川和法さん(63)は市に早急な対応を訴える。
市は現在、両地区で雨水を一時的に地下にためる貯留管の敷設工事を進める。来年の梅雨時期までに間に合わせる計画という。
国道31号とJR呉線の下をくぐる安芸区矢野東の地下道路「矢野アンダー」は、大雨のたびに冠水する。14日も水の深さが約30センチに達し、車の通行が約40分間規制された。市は本年度中に、排水ポンプの処理能力を2倍に高める予定でいる。
【写真説明】14日の大雨で道路が冠水する中、登校する舟入高の生徒たち(広島市中区舟入南)