最終更新: 2012/07/17 21:11

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東京・里子女児暴行死事件初公判 声優の女、涙ながらに無実訴え

東京・杉並区の自宅で2010年、里子として育てていた当時3歳の渡辺 みゆきちゃんに暴行を加えて死亡させた罪に問われている声優の遊魚 静(ゆな・しずか)こと、鈴池 静被告(44)。26日、初公判が東京地裁で行われ、鈴池被告は声を震わせ、涙ながらに無実を訴えた。
みゆきちゃんを里子として迎えたころに書かれた鈴池被告のブログには、「目が合うと、にこっとする。いとおしい」とつづられていた。
しかし、その1年後には、「里子と向き合っていると、いろんなものが見えなくなっていく。これがダークサイドなのか?」と書き込まれていた。
この書き込みの翌月の2010年8月、みゆきちゃんは、鈴池被告の自宅で亡くなった。
当初、鈴池被告は、転落死と主張していた。
しかし、みゆきちゃんの左耳は裂け、全身には暴行の痕があったという。
犯行を裏付ける直接的な証拠がない中、検察は「犯行の機会があったのは被告だけ」などとして、鈴池被告が暴行したと主張した。
26日も鈴池被告は「わたしは殴っていないし、死に至らしめることは一切していません。わたしは無実です」と、あらためて虐待を否定した。
午後には、鈴池被告の次女(14)が証人として出廷し、倒れていたみゆきちゃんを鈴池被告が見たときの様子を証言した。
鈴池被告の次女は「母もびっくりした様子だった」と証言した。
こども教育宝仙大学の前田信一専任講師は「里親さんは悩んでいく、苦しんでいく。すべての里親さんが持つものだと思っています」と語った。
現在も里親として3人を育てている秋山 恵美子さんは、25年前、新米の里親だった当時の苦悩を語った。
秋山さんは「この子(娘)が『あれが欲しい』とか、『あれこれ』と言うんですけど、その『あれ』とか『これ』がにわかママはわからないんですよ。一生懸命、一生懸命やっているのに、うまくいかない。『この子さえいなければいいんだ』という形になってくるんですよ。そういう危うさは紙一重だけれども、それをとどまるか、とどまらないかは大きな差」と語った。
さらに専門家は、里親の認定制度の問題も指摘した。
こども教育宝仙大学の前田信一専任講師は「(里親認定の際)育てる力がどの程度あるのか見極め、判定はできないですよね。研修なり、いろんな養育を見てくるなど、勉強していく力も必要になってくる」と話した。
東京都は、事件後に検証部会を設置し、2012年度からは、認定申請や事前調査の見直しを図っているという。
判決は7月13日に言い渡される予定。

(06/26 19:42)


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