【対談】勝間和代・安藤美冬「ノイズはさっさとブロック」
2012.07.13
勝間 その通りなんですよ。そうした戦略を自分で意識的に持たずして、ブームに振り回されてしまうと危険なんですね。だから、秋元康さん、つんくさん、小室哲哉さんといった方たちにプロデュースされた女の子たちも、どうしても本人がやり切れていない、定番になるための戦略を自分の中で消化しきれていないと思うんですよね。その点、安藤さんは自分で苦労しながら、ある意味ブームをつくっていると思うので、私は定番化していく可能性が非常に高いと考えています。
安藤 ありがとうございます。
勝間 その代わり、ブームだからこそ増えていく、変なノイズに惑わされて方向性を見失ったりすることがないように、とも思います。過剰反応して発信をやめてしまうとか。やはり重要なのは、ノイズの見極め方ですよね。ブームの時って、どうしてもノイズが来てしまう。そこで大切になるのが、ノイズを発してる人たちは、自分が定番化したときに顧客になる人たちかどうかを考えること。あるいは、自分の顧客に悪影響を与える人かどうかを見極めること。自分の顧客にならない、あるいは顧客に悪影響を与えない人であれば、どんなノイズを出されても関係もないんですよ。いま現在は単なるノイズだし、2015年にはきっとなんの関係ない人になっていますから。多分3年後には、別の安藤美冬さん見つけて、ディスったりしているはずです(笑)。
安藤 そうですね。でも、やはりキツいな、とも正直思いますね。私が以前『ニッポンのジレンマ』(NHK)という討論番組に出させていただいたとき、ご一緒したほかの論客の方がおっしゃっていたのですが、「これまでコメンテーターとして、あるいは討論のパネラーとしてテレビに出ても、視聴者の反応というのはあまり見えてこなかった」と。でも、今はツイッターなどで、リアルタイムにどんどんコメントが寄せられますよね。実際にオンエア中に携帯を見てみると、視聴者の方の反応が、即時に、かつ膨大に寄せられてくる。
求められるメンタルタフネス
――厳しい時代ですね……。
安藤 そういう時代って、本当にメンタルタフネスが求められてるよなぁ、と痛感しています。それをどう自分で解消していくのか、そして自分の軸をいかにぶらさずに受け手の人たちに自分の率直な言葉を発信していくのか……といったことが求められるな、と。『情熱大陸』(TBS系)が放送されたときにも、そういう思いはすごく感じたんです。24分間の放送の中で、ツイッターのフォロワー数が1万4000人も増えたんです。放送前は約1万人だったんですけど、放送後には2万4000人ほどになった。そして、その後も毎日1000人ずつ増えていきまして、放送から1週間くらいで約3万人になったんです。放送に関する反応はもちろんのこと、自分が毎日発信するツイートに対しても、いろんなリプライが殺到するようになったんですね。正直に明かしてしまいますが、そうなると、受け手の人たちに良く思われるようなツイートを、どうしてもしたくなってしまうんです。