Updated: Tokyo  2012/07/17 15:11  |  New York  2012/07/17 02:11  |  London  2012/07/17 07:11
 

ホンダとトヨタの北米生産が急増-プレスリーの故郷にも恩恵

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  7月17日(ブルームバーグ):ホンダトヨタ自動車の北米工場は業界全体にわたる生産の急増をけん引しており、米経済が勢いを欠く中でも中西部から南部に至る多くの都市を活気づけている。両社の工場は1年前には部品不足に見舞われていた。

エルビス・プレスリーが生まれた米ミシシッピ州テユーペロ。トヨタの新たな生産拠点である同州ブルー・スプリングス工場から18マイル(約29キロメートル)離れた同市では、同工場で「カローラ」の生産が昨年始まってから失業率が8%に低下したと、ジャック・リード市長は話す。以前は12.5%だったという。市長によれば、人口3万5000人の同市は、家具製造の雇用が中国に奪われて苦境にあったが、トヨタの工場と部品メーカーの進出で息を吹き返した。

リード市長は「失業、歳入ともにトヨタの影響を受けた」と述べ、売上税収入が今年6.4%増加したと説明した。

ホンダの生産は75%増で業界首位。トヨタも66%増となっている。日産自動車も持続的な円高の影響に対応するため北米での自動車組み立てと部品購入を引き続き増やす方針だ。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのシニアエコノミスト、ガス・ファウチャー氏は、増産は特に自動車・同部品工場が最も多く集積しているミシガン、オハイオ、インディアナ、アラバマなどの州で顕著だと指摘。トヨタとホンダの今年の生産ペースはともに、北米生産が過去最高となった2007年水準を上回る勢いだと述べた。

同氏は「自動車需要は大きく積み上がっている。需要は今後数年間、力強いままである公算が大きい」と発言。円高も当面、北米生産を拡大させる要因となるとの見方を示した。

原題:Honda-Toyota Record North American Output Helps ElvisHome: Cars(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス Alan Ohnsman aohnsman@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jamie Butters jbutters@bloomberg.net

更新日時: 2012/07/17 11:26 JST

 
 
 
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