こうやってまんが描いてます

・リクエストをいただいたので作ってみました。
・基本、ネットで拾った情報を自分に合わせながら使っているので、他サイト様とかぶる部分が多々あると思います。
・細かい機能の基本説明はしていません。
・つまり、初心者向けではありません。
・「もっとココこうすれば良いのに……」という点も多々あると思います。
・が、己の許容範囲との相談であえて使っていない機能もあります(総じて浅い
・あくまでチコッツはこうやって描いてるよ、という紹介程度のものです。
・ソフトを100%知り尽くしているわけではありません(ここ大事
・チコッツは右利きなので右利き前提での記事です。
日本語が不自由ですがお許しください。
・この情報は2010/05/27時点でのものです。

使用している道具

・WindowsXP
・wacom BAMBOO(CTE-650) ←描く範囲がA5くらいのタブレット
・ComicStudio 4.0 EX
・Windowsについてるメモ帳

下準備

▼こちらに描かれているものをすべて一通りやっておく<超重要>
森の熊さんのコミスタ教室 マンガ作例
ttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/kuma

▼ペンタブの設定


▼コミスタのショトカ設定
・ツール>ペン、消しゴム……P(他にPに設定されているものがあればすべてクリアにする
・ツール>塗りつぶし、閉鎖域フィル……G(同上
・ツール>黒、白、透明……3(同上

上記ペンタブの設定とコミスタのショトカ設定をしておくと、
右手だけでのペン⇔消しゴム切り替え、塗りつぶし切り替えなどが簡単に行えます。

▼他、コミスタ上でよく使うショトカ
Space+ドラッグ……画面移動
Space+Shift+ドラッグ……画面回転(Space+Shiftで画面を回転させている間、Spaceから指を離してShiftだけ押しっぱなしにすると45度回転に
Alt+Ctrl+ドラッグ……ペンサイズ変更
F6……素材ウィンドウ表示
Ctrl+Alt+4……テキストレイヤー領域表示(非表示にします
Ctrl+A……全選択
Ctrl+C……コピー
Ctrl+V……ペースト
Ctrl+S……保存(超重要)

基本的に使うショートカットはこれだけです(全部左手
これ以上あると脊髄反射で使えない(覚えられない)ので。他のソフトで混乱するし(脳みそがつるつるなだけ
使うまでに「何だっけ」と考えて時間がかかるショートカットは意味がないと思っているので、
素直にメニューバーなりツールバーなりをクリックしてます。

押す的じゃなくて押す時 です … …

▼心得
コミスタは多機能な上、他ペイントソフトと違って感覚的に使えない事が多いので、学ぶ姿勢を常に忘れないでおく
壁にぶちあたって「使えない! キー!」とならないよう、頭と心をやわらかくしておく

手順

01:プロット

・頭の中でストーリーを練る
・Windowsのメモ帳を開いて、大まかなストーリーや台詞を箇条書きにする

02:ネーム

・コミスタを立ち上げる
・新規作成>作品

ページ数は後で増やしたり減らしたり出来るので適当に。
うちの本は全部600dpiです。仕上がりを見るぶんに1200はいらないかなとも思いますが、これは好みなのでご自由に。

素材ウィンドウを開き、自分用に作ったguideレイヤーを配置する(作り方は下記参照


▼番外:guideレイヤーの作り方

一度作ったらあとはページを開くたびに素材ウィンドウから貼り付けるだけです。
これは要するにガイドレイヤーに定規でガイド作るのと一緒です。
が、タチキリ範囲の雰囲気がパッと視認できるのでこの方が私は好きです。
▲番外終わり

コミスタの画面とプロットのメモ帳を並べて表示させ、下描きレイヤーに大まかに描きこんでいく

それぞれのウィンドウ配置はこんな風にしてます。
自分の場合はトンボ・基本枠レイヤーが邪魔だなと思うので、不透明度を10%程度にしてます。
あとネームの段階では、できるだけ表示を6.3〜12.5%にしています(ナビゲータのところ
その方が全体を見渡せるかなという気がするので

そんな風にして大体全ページ描きます。

03:下描き

ネームが決まったら下描き

そのままネームの下描きレイヤーに描きこんでいきます
ここでは大体12.5%表示で描きます。全体のバランスを見ながら、描いた後に小さくしたり大きくしたり
デジタルって便利

04:枠線とフキダシ作成

下描きに合わせて枠線を作成します。

作成したらラスタライズします。

枠線の上にフキダシを作成します。

05:ペン入れ

レイヤーに「p(ベクター」というフォルダを作ります。
中身はこんな感じ

k……主に髪の毛を描くレイヤー
レイヤー4……髪の毛以外を描くレイヤー(名前つけるのが面倒だった
b……ベタ用レイヤー

このレイヤーフォルダも、フォルダごと素材登録しておくと楽です。

そんなこんなで、必要なレイヤーを増やしたりしながらペン入れ
「フランス頭」というフォルダは、左下の人物のです。
頭が枠にかぶっているので、頭だけ枠線定規レイヤーの上に描いてます。

あと、それぞれのペンの設定はこんな感じです。

ここは本当に人によりだと思いますが、 私は筆圧があまりないので、太めに設定しています。

06:トーン

新しく3つ、トーン用のレイヤーフォルダを作ります(作り方は下記参照

それぞれの使用用途は以下のとおりです。
65L tone……65Lのトーンを収納するフォルダ
t_テンプレ……髪や目や舌など、自分の中でいつでも使う事が確定しているトーンのフォルダ
tone……それ以外のトーンをつっこむためのフォルダ(現時点では空

この3つのフォルダも素材登録しておくとものすごい楽です。
3つに分けている理由としては、トーンの数が増えてきた場合、
決まっている65Lトーンのレイヤーを探したりする時間を短縮するためです。
THE MONOGUSA仕様

▼番外:toneレイヤーの作り方

▲番外終わり


というわけで、作っておいたトーンのレイヤーにバケツで流し込んだり
コミスタのトーン冊子をながめつつ貼りこんだりして終わり


最終的にレイヤーはこんな感じになりました
どうしてもグラデレイヤーとかでかさばります……


ちなみにエロページになるとやたらと「あ」とか「ん」とか「……」のフキダシが増えるのでこれもかさばります

何かちょっといたたまれないテキストフォルダ

……と、だらだらと一連の流れを描いてきましたが
私 は こ の 通 り に は 描 い て い ま せ ん 笑

ペン入れフォルダやトーンフォルダなのどの素材登録のくだりがあったので、
無難? な手順を書きましたが実際は下記のようにやってます。

手順/MONOGUSA編

04:枠線とフキダシ作成 までは同手順で進みます

いざペン入れじゃー となったら

ぶちこみます

で、1コマ描いたらもう貼っちゃう

一度に描きあげてったら後でpフォルダ内修正する場合大変じゃないか! とお思いになるかもしれません。
その通りです。

大抵は修正している時間なんてないのでこれで良いのです 笑
私の場合はそんな駄目なスケジュールを考えて、できるだけ下描きは描きこんでからペン入れします。
まぁそれでも修正が必要になる事はあって、苦虫噛み潰した顔しながら修正したりするんですけど。

よく使うツールなど

最後に、私がよく使うツールなどを紹介しておきます。

カスタムツールパレットはこんな感じ
いっぱいあると自分でわけがわからなくなるので少なめにまとめてます。


閉鎖域フィルは投げなわで。
ペンタブに設定したGを押して塗りつぶしツールで塗りつぶし、 塗り残しをもう一度Gを押して閉鎖域フィルにして囲んで塗りつぶす。
いらんとこまで塗りつぶしてしまったら、3を押して描画色を透明にし、もう一度その場所だけ塗りつぶし。
これをやると作業時間をものっそい短縮できます。
ベタやトーン、選択範囲レイヤーで重宝します。


こんなところでしょうか。
また思いついたら追記しようと思います。
また、他にこれはどうやってんの? などありましたらご連絡いただければと思います。