カナダでの話ですが日本でも行っているそうです。
<引用開始>
エンジンの熱で料理を試みたのも、このときだった。上等の肉を大きなかたまりで買い ― ときには、鴨とかカリブーの肉とか、またはクマの肉のこともあったが、あと人数分のパンと手ごろな野菜をそろえ、料理をしかけて四、五時間ドライブしたあと、きれいな川のほとりを選んで道端に車を止める。それからやおら、肉を取り出してのんびりと食事を楽しんだものだった。
<運用終了>
これ以上書きませんが、エンジン熱で料理する、つまり車が熱源となり生ものを加工するという発想は、地球市民の生活を変えてしまう可能性もあります。
日本で考えてみましょう。訳を話し、三菱パジェロのエンジンルームを見せてもらいましたが、エンジン焼きが可能な空間はありませんでした。しかしながら、そのときあることに気付きました。「これからは電気自動車の時代、車がオーブンになる」「エンジン内でなくてもいい、排熱も利用できる」と。
私が考えているのは、生ゴミの問題です。年間11兆円もの食べ物が捨てられていますが、生ゴミは乾燥すれば資源になります。15年後位をめどに、すべての車両に「乾燥機」取りつけ、乾燥して地域の工場に運び、動物や鳥、魚や植物の「えさ」になるペレットに加工するシステムが確立できないか、と本気で考えています。
このエンジン熱料理方を高温多湿な発展途上国に当てはめてみます。この地方は「生ものがすぐに腐る」地方であり、ビーフジャーキーなどの乾燥保存食が作りにくい地域ですが、ドライフルーツも含め、車所有者は保存食の生産者としての副収入が得られるようになるでしょう。「チリも積もれば山となる」です。国家をあげて保存食づくりに励めば、飢餓からの恐怖を感じなくなるに違いありません。
とても良いことを教えてくれたC・W・ニコル氏に感謝申し上げます。