日本人はこれまで「オムニムーバー」に乗せられてきました。「オムニムーバー」とは東京ディズニーランドのホーンテッド・マンションで採用されているライドシステムです。数多くのディズニーのライドシステムの中でこの方式がホーンテッド・マンションに取り入れられた理由は、「見せたいところだけを見せて、見せたくないところは絶対に見えないようにする」という利点があるからです。イメージ的にはベルトコンベアー上の回転するイスに座った(馬の遮眼革のような)目隠しをされた人間が、常に誰かの指示で右を向いたり左を向いたりして進んでいくようなものと捉えてください。
テレビを中心としたマスメディアは、常にこの「オムニムーバー」に国民を載せようとしています。そして、官僚はそれを利用します。
ピーター・ドラッカーは「明日を支配するもの」に以下のように書いています。
<引用開始>
官僚という指導層は、一般に考えられているよりもはるかにしぶとい。不祥事や無能が暴露された後も、長く力を持ち続ける。
日本はこれまで問題の先延ばし戦略で成功してきた。この40年間に解決不能とされていた社会的問題を、問題の解決ではなく、問題の解消によって解決した。
<引用終了>
消えた年金問題など、大きな問題が起きた時、官僚たちは国民を「オムニムーバー」に載せ、見せたいところだけのシーン見せ、都合がいいようにメディアを使いコントロールしていきます。そして、官僚はつぶやくのです、「時が解決してくれるさ」と。まさに、ピーター・ドラッカーのいう問題の解決ではなく、問題の解消(消えてなくなる)を狙っているのです。
私も反省していますが、脱原発10万人集会に集まった人も、集まらなかった人も、これまで「オムニムーバー」に乗せられていたことを省察し、通常の方法では官僚や東電、そしていわゆる「原子力村」のシールド、防御壁は打ち破れないことを知るべきです。
それではそのシールドを打ち破るにはどうしたらいいのでしょうか。簡単です。打ち破るには外部からの実力行使(ゲバルト)ではなく、内部に影響をあたえれば良いのです。つまり、「声」を「知恵」というカタチにすることです。
官僚も東電も自分たちの仕事がなくなること、原発で働く地元民の仕事がなくなることを恐れています。自分に当てはめて考えれば当たり前のことです。
私は、先日も一部提示しましたが、東電も官僚も安心して前向きに取り組める原発ゼロを目指すロードマップを書き上げたいと思います。
2012年06月30日
バックキャスティング手法による脱原発ロードマップづくり
http://dream333.seesaa.net/article/278116074.html
菅直人前首相もロードマップ作りに真剣に取り組んでいます。
脱原発ロードマップ第一次提言を発表
http://n-kan.jp/news/?p=94
全国の脱原発論者の「声」をロードマップ(設計図)というカタチ(形式知)に落としこんでいく、そして「声」を上げるだけではなく、自然エネルギー、再生可能エネルギーづくりに参加していくことで、原子力村の内部に入っていくことができるのです。