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【格闘技】

内山高志は負傷引き分け防衛

2012年7月17日 紙面から

◇WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

5度目防衛にも笑顔なし…。試合を終え、手を合わせて花道を引き揚げる内山高志=ウイングハット春日部で

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 「ごめんなさい。すみません」

 超満員のファンで埋まった会場で、何度も繰り返しわびた内山。その顔は悔しさと無念さでいっぱいだった。

 アマ4冠を手土産に05年7月にプロデビュー、東洋太平洋王座5度防衛、WBA世界スーパーフェザー級王座を獲得し4度防衛、昨年12月にはホルヘ・ソリス(メキシコ)を破って王座を統一−。そして、「夢にまで見た地元での防衛戦。KOを見せたい」と意気込んで挑んだ今回の試合。予想外のアクシデントに「なんのために練習してきたのかという感じ」と、ガックリ肩を落とした。

 「スピードがあってやりづらいな、と思ったが徐々にタイミングがつかめて来た時に…」。ファレナスの予想外のテクニシャンぶりに当初は戸惑ったが、終始冷静に対応。バッティングは2回にもあり「(また)やりそうだなと思った」という。そして、7センチ低い相手のくせのある踏み込みを読み切れず、3回に飛び込まれて右まぶたを深く大きく切った。ドクターチェックが入り、レフェリーが試合を止めた。この瞬間、具志堅用高氏と並ぶ世界戦5連続KO防衛も途切れた。

 今後はWBC世界同級王者粟生隆寛(帝拳)との団体王座統一戦の実現が焦点になる。その粟生はこの日、テレビの解説者席にいた。内山がリング上から「ぜひやろう」と呼びかけると、粟生も「実現できるように頑張ります」と応じた。ビッグファイトへの大きな前進が、故郷のファンへのこの日最大のプレゼントになった。 (山崎照朝)

 

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