ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネットサービス大手ヤフーの新たな最高経営責任者(CEO)に、米ネット検索大手グーグルのマリッサ・メイヤー副社長の起用が決まった。
メイヤー氏は14年前、創業当時のグーグルに加わった二十数人の社員の1人。数年前からメディアとのインタビューや講演などによく登場し、同社の顔として活躍してきた。エリック・シュミット会長がCEOだった昨年春まで最も有力な幹部の1人とみられていたが、創業者ラリー・ペイジ氏のCEO就任とともに検索エンジン部門の責任者から退き、位置情報サービスなどを担当する副社長を務めていた。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、同氏は16日、グーグルに電話で辞任を伝えた。ヤフーでは取締役を兼任する。同氏は米流通大手ウォルマートの取締役会にも名を連ねている。
メイヤー氏は発表直後、米経済誌フォーチュンとのインタビューで「やるべきことはたくさんある」と話した。17日には任務に就く予定。
ヤフーは、この4年間で4人目のCEOを迎えることになる。前任者のスコット・トンプソン氏は学歴詐称をめぐるスキャンダルで5月に辞任。暫定CEOとして後を引き継いだロス・レビンソン氏のCEO昇格が有力視されていた。