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【プロ野球】

エース復活 内海の日 4安打熱闘8勝

2012年7月17日 紙面から

◇巨人2−0阪神

阪神−巨人 5回裏を三者凡退とし、ベンチに戻るときに内野陣に合図を送る巨人先発の内海=甲子園球場で(佐藤哲紀撮影)

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 巨人が逃げ切った。2回、エドガーの2ランで先制。内海は球を低めに集めて連打を許さず、散発4安打で8回途中まで無失点に抑えて8勝目。山口、マシソンへの継投も決まって零封した。阪神は打線が低調で、このカード5連敗。

 最高気温35度の酷暑の中で、文字通りの熱投を演じた。7月に入って勝ち星のなかった巨人・内海が8回途中4安打無失点で8勝目。敗れた2位中日とのゲーム差を4に広げ、2年ぶりの首位ターンを決めた。

 「ここ2試合はチームに迷惑を掛けていたので、チームに勝ちがつくように、今日は何が何でもという気持ちで投げました」。6月28日の広島戦(マツダ)以来の勝ち星に内海はホッとしたような表情を浮かべた。

 快調に首位を走るチームとは裏腹に、エースは追い込まれていた。4日のDeNA戦(横浜)では5回途中4失点で黒星。10日の広島戦(京セラドーム大阪)でも黒星こそつかなかったものの、5回途中4失点KOされた。勝てなかったことはもちろん、ハードスケジュールが続く中、2試合連続で5イニング持たなかったことが悔しかった。

 前回登板後、川口投手総合コーチのアドバイスを受け、フォームの微調整に取り組んだ。重視したのは打者方向に突っ込みがちだった姿勢の修正だ。「軸足寄りに頭の位置を戻して、膝を緩めてパワーに変えてリリースするイメージ。テークバックの時に見えてしまっていた手が見えなくなった」と川口コーチ。右足を上げた際の内海らしい美しい立ち姿が戻り、ボールの切れも復活した。快投でようやく責任を果たした内海は「9連戦だし、移動もあって体がきつい中、みんながんばっている。先発だから時間も与えられているし、やらないといけない気持ちが強かった」と胸を張った。

 原監督も「安心して見ていられた。首位ターン? まだたくさんゲームはあるけど、その部分はジャイアンツにとって悪いニュースではありませんね」とニンマリ。トップでの折り返しはもちろん、エースの復活も巨人にとっては大きなグッドニュースとなりそうだ。 (臼杵秀之)

 

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