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◆第94回全国高校野球選手権茨城大会 ▽2回戦 常総学院7x―0大子清流=8回コールド=(16日・水戸市民) 茨城では常総学院がコールド発進。西武・大崎雄太朗外野手(27)を兄に持つ健吾中堅手(3年)も雄太朗、次兄に続く3兄弟甲子園Vへ向けて好スタートを切った。
しゃく熱の日差しの下、恩師の前で“優勝案内人のDNA”が躍動した。3回1死二塁だ。左打席の大崎は、外角直球を逆らわずに左前安打。左翼手が後ろにそらす間に、先制となる走者が生還した。チーム初安打で均衡を破り、「何とか流れを変えたかった。木内前監督に恥ずかしい姿は見せられないので」と背番号8のユニホームを泥だらけにして、胸を張った。
兄の背中を追う。ともに常総学院OBで「目標にしている」という長兄・雄太朗は、01年センバツ優勝。次兄・大二朗(現東京ガス)は03年夏の甲子園を制覇。「小学生の時に甲子園で兄の優勝を見て、自分もいつかは、と思った」。戦後初となる3兄弟そろっての甲子園Vへ、ラストチャンスにかけている。
昨夏限りで、3度の甲子園優勝を誇る木内幸男監督(81)が勇退。84年に木内監督率いる取手二(茨城)で、夏の甲子園を制した佐々木力監督(46)が就任した。「相手の嫌がることをする木内監督の野球が染みついてます。捕手が弱いと思ったら盗塁するとかね」と新指揮官は“木内イズム”を踏襲する。言葉通り、大崎は7回先頭で四球で出塁すると、50メートル6秒1の俊足で二盗を決めた。
木内前監督の一言で才能が開花した。1年時は「あの大崎兄弟の弟」と言われる重圧で結果が出ず。辞めたいとも思ったが、老将から「お前はお前だ。兄ちゃんの背中を追いかけ過ぎて気負うな」と叱咤(しった)され、小技や走塁技術を磨いてきた。この日は「2番・中堅」で3打数1安打1盗塁、2得点と役割を全うした。
2度の甲子園Vの強豪も09年夏以来、聖地から遠ざかる。大崎は今大会前、兄たちの甲子園決勝の映像を見た。「今の自分なら負けてない」。自信を胸に、新生常総をけん引する。
◆大崎兄弟の甲子園V
▼長男・雄太朗 1年秋から定位置をつかみ関東大会優勝に貢献。2年春の01年センバツで優勝。同大会では、背番号4で主に「1番・二塁」で全5戦に出場し、計14打数2安打。決勝では、仙台育英(宮城)に7―6で勝ち、春夏通じて初V。木内監督は69歳で戦後最年長の優勝監督に。
▼次男・大二朗 3年の03年夏の甲子園では、背番号2で主に「6番・捕手」で全6戦に出場し、計17打数5安打3打点。決勝では、東北(宮城)のダルビッシュ有投手から4回に適時三塁打を放った。勇退を表明していた72歳の木内監督は、甲子園通算40勝目で有終の美を飾った。
◆大崎 健吾(おおさき・けんご)1994年8月28日、茨城・茎崎町(現つくば市)生まれ。17歳。小学1年で茎崎ファイターズで野球を始め、投手として6年時に茨城県大会、関東大会で優勝。高崎中では竜ケ崎シニアで外野手に転向。高校では、2年春からベンチ入り。今春から「2番・中堅」に定着。高校通算5本塁打。170センチ、70キロ。左投左打。家族は両親と兄2人。
(2012年7月17日06時00分 スポーツ報知)
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