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さようなら原発“17万人集会”坂本龍一「たかが電気のために…」

会場の坂本龍一
 「さようなら原発10万人集会」で参加者に向かってあいさつする、音楽家の坂本龍一
Photo By 共同 

 脱原発を訴える「さようなら原発10万人集会」が16日、東京・代々木公園で開かれ、主催者発表で約17万人が参加した。呼び掛け人の一人で音楽家の坂本龍一(60)は、国内の全原発が停止した1970年にも同所での抗議行動に参加。「たかが電気のために、なんで命を危険にさらさなければいけないのか」と語気を強めた。

 最寄りのJR原宿駅から代々木公園に向かって途切れなく人波が続き、歩道は身動きがとれなくなるほど大混雑。東京の最高気温が33度の暑さの中、公園を埋め尽くした参加者たちが「原発反対!」と声を張り上げ、メーンステージでは呼び掛け人らが続々と登壇した。

 坂本は胸に「NO NUKES」(原発はいらないの意味)とプリントされた長袖のTシャツ姿。70年に全原発が停止し、再稼働する際の同所での抗議行動にも参加しており、「(学生時代の)42年前、ここにいました。久しぶりに声を上げ、感無量です」と話した。

 今月6日には首相官邸前でのデモに加わり、同7、8日には脱原発をテーマにした音楽フェスティバル「NO NUKES 2012」を千葉・幕張メッセで開くなど精力的に活動している。「たかが電気のために、なんで命を危険にさらさなければいけないのか。美しい日本、国の未来である子供の命を危険にさらすべきではない」と強調した。

 参加をツイッターなどで呼び掛け、主催者発表では目標の10万人を大きく上回った。作家の瀬戸内寂聴さん(90)は「暑いから家にいるようにと言われたけれど、冥土の土産に皆さんがこんなに集まる姿が見たかった」。作家の大江健三郎さん(77)は「原発大事故がなお続く中で、関西電力大飯原発を再稼働させた政府に、侮辱されていると感じる」と怒りをあらわにした。

 複数のステージでトークや音楽ライブが行われ、ロックバンド「LUNA SEA」のギタリストSUGIZO(年齢非公表)は「国民の理想や希望を無視して政治が勝手に動いている」と政府を批判。参加者はその後、3コースに分かれて都内をデモ行進した。

 大江さんらは「原発ゼロ」を求める1000万人署名運動に取り組んでおり、7月8日現在で約785万人分が集まったとしている。一部はすでに藤村修官房長官に提出している。

[ 2012年7月17日 06:00 ]

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