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坂本龍一インタビュー
森と地球の未来やいかに?

森と地球の未来
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予想以上に早い段階で深刻化するかもしれない温暖化問題を、“未熟な”人類は乗り越えることができるだろうか。反戦から環境問題までラディカルな社会活動を続けてきた世界的ミュージシャン、坂本龍一とともに、地球の未来とサステナブルなライフスタイルについて今一度考えてみよう。

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Ayumi Nakanishi / Courrier Japon

「日本人が一人で車を運転しているときに排出しているCO2は、江戸時代の殿様が大名行列をするのに匹敵する排出量なんだそうです。たった150年ほどで、国民一人一人が大名並みの消費者になったということですね」

世界的音楽家としてだけではなく、地雷撲滅運動や反戦運動、そして近年はとりわけ環境活動家として、多面的な活動を続ける坂本龍一。

そんな彼が、最近「木を植え始めた」という。

2007年に始まった「モア・トゥリーズ」という植林・間伐を行うプロジェクトで、YMO時代からのミュージシャン仲間である細野晴臣や高橋幸宏、学者の中沢新一、プロデューサーの桑原茂一らが発起人として名を連ねている。

「僕は東京生まれ、東京育ちの典型的な都会っ子だから、植物のこともなにも知りませんでした。そもそもは青森県六ヶ所村の核再処理施設に反対する運動をしているときに、『No nukes, more trees(原子力はいらない、もっと木を)』というフレーズがパッと浮かんだのですが、それがいつの間にか『モア・トゥリーズ』の部分が一人歩きしていたんです。

僕もいまはこうして環境活動に関わっていますが、以前はまったく『エコ』意識はなく、むしろ『アンチ・エコ』でした。70年代は学生運動に敗北した人たちが有機農法とか、今の言葉でいう『ロハス』的なものに近づいた時代だった。政治的に負けたから、自然とか環境のほうに逃げるというスタンスが嫌で反感すら覚えていました。

意識が変わってきたのは90年代からでしょうか。メディアも頻繁に地球温暖化をテーマにした特集を組むようになり、このまま温暖化が進むとどうなるかというような近未来の予測図が見えてきました。初めて世界の首脳が集まった92年のリオサミットも印象に残っています。そして99年にはオペラ『LIFE』で20世紀の人類の活動を振り返るとともに、警告を発するよう試みました。これはある意味、人類に対するレクイエムのつもりで書いた作品です。大量消費社会への扉が開かれた20世紀を通じて、人類は地球に対して多大な負債を負ってしまった。そして世紀が明けてみれば、9・11とその後の悲惨な戦争。21世紀は最悪の状況からスタートしているという認識があります」

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