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講義終えたらマージャン 学生に人気復活の兆し 仙台

過去最多の参加者が卓を囲んだ「東北地区学生麻雀選手権大会」=6月17日

 仙台市などの大学生の間で、麻雀(マージャン)が人気を取り戻しつつある。学生大会への出場者が増え、学内でサークルをつくる動きも出始めた。業界関係者は、オンラインゲームや金銭を賭けない健康麻雀が普及を後押ししていると分析。「コミュニケーション能力が高められ、就職活動にも生かせる」と若者の“入門”を歓迎している。
 ことし6月、仙台市で開かれた「第26回東北地区学生麻雀選手権大会」には、過去最多の164人が参加した。ここ10年ほどの参加者は60人前後で推移していたが、2009年からは右肩上がりで増えているという。
 学内のサークル活動も広がりを見せる。東北学院大では10年4月、有志が「三色同好会」を結成し、40人が活動を続ける。東北大ではことし5月に「競技麻雀同好会」(37人)が発足した。いずれも週1回程度、健康麻雀で腕を磨く。
 東北の麻雀店店主らでつくる「東北地区麻雀段位審査会」(仙台市)によると、現在の20歳前後は、麻雀のオンラインゲームが定着した05年ごろ、中高生だった世代。全国の愛好家が対局できるサイトや、プロが技術指導する動画配信サービスを通じ、ルールを覚えていったとみる。
 東北大競技麻雀同好会の発起人岡野多加史さん(24)=同大大学院1年=は「ネットを通じて始めた仲間が多い。健康麻雀が定着していて、お金、酒、たばこのイメージはなく、気軽に卓を囲んでいる」と話す。
 審査会の山岸次雄会長(73)は「若者の競技参加は喜ばしい限り。コミュニケーション能力や勝負勘を養うことができる麻雀は、就職活動や社会人生活にも生かせるはずだ」と指摘している。


2012年07月14日土曜日


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