１１日開かれた福智町議会（定数２０、欠員１）の全員協議会で、属（さっか）公弘議長（７８）と矢野博文町議（５６）が激しい口論となり、２人を引き離そうとした複数の町議と矢野町議がもみ合いになり、通報を受けた田川署から警官約１０人が出動する騒ぎがあった。

　全協は町有地処分の在り方を巡り午前１０時に庁舎４階会議室で始まり、全員が出席。この中で、盗水疑惑が持たれている町議の水道使用量などを外部に教えた臨時職員の監督責任に属議長が触れ「この問題は私が決着させた」などと発言。盗水疑惑を昨年６月議会から取り上げてきた矢野町議がこれに「決着したのなら刑事事件にでも何にでもすればいい」などと反発した。

　直後に２人は「表に出ろ」（属議長）「おう、出てやる」（矢野町議）などと怒声を上げて詰め寄り、そばの町議６、７人が矢野町議を止めようともみ合いとなった。この際、町議２人が矢野町議に蹴られたり顔をたたかれたなどと訴え、属議長が職員を通じて田川署に通報した。