米音楽祭 小澤征爾氏たたえメダル

7月15日 20時10分

アメリカ東海岸で毎年夏に開かれるタングルウッド音楽祭がことし７５周年を迎え、音楽祭で、長年指揮を続けてきた世界的な指揮者、小澤征爾さんに、功績をたたえるメダルが授与されました。

タングルウッド音楽祭は、小澤征爾さんが２００２年まで２９年間、音楽監督を務めていたボストン交響楽団が夏に主催する音楽祭で、１４日、７５周年の記念コンサートが開かれました。
舞台には、現在は療養で指揮活動を休止している小澤さんの大きな写真が飾られ、映画音楽などで知られ、この音楽祭にも長年携わってきたアメリカの作曲家ジョン・ウィリアムズさんが「私たちの愛する征爾ほど、音楽祭初めてとなるこのメダルに値する人はいない」と述べて、小澤さんに授与するメダルを観客席の方に掲げました。
そして、チェロ奏者のヨーヨー・マさんが、小澤さんからのメッセージを披露し、「この日を共に祝えないことは残念ですが、再び皆さんのところに戻る日を想像すると幸せな気持ちになります。心の底から感謝します」と読み上げると、大きな拍手が沸き起こりました。
小澤さんの指導を受けたボストン・ポップス・オーケストラの音楽監督、キース・ロックハートさんは「音楽のために尽くしてくれたことに深く感謝しています」と話していました。