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世界最小の磁気メモリー開発
7月15日 8時36分

世界最小の磁気メモリー開発
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鉄の原子を使った100万分の1ミリほどのメモリーに磁気で情報を記録することに、千葉大学などの研究グループが成功したと発表しました。
グループは、世界で最も小さいメモリーだとして、電子機器の小型化など実用化を目指していくことにしています。

一般的にはパソコンなどに使われている磁気記録メモリーについて、千葉大学大学院はドイツとフランスの大学と共同で研究を進めた結果、鉄の原子を炭素や水素などからなる有機分子で包み込み磁石として安定させることで、原子に情報を記録させることに成功したということです。
グループによりますと、情報を記録できる最も小さいメモリーは、これまでおよそ30ナノメートルでしたが、鉄の原子のメモリはその30分の1の1ナノメートル、つまり100万分の1ミリほどで、世界最小の磁気記録メモリーになるということです。
研究グループでは、貴重なレアメタルを使う必要もないため、電子機器のさらなる小型化などに役立ててほしいとしていて、千葉大学大学院の山田豊和准教授は「企業などと連携して実用化への道を模索していきたい」と話しています。

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