二回目製作物
生まれて初めてオリジナル製作したのは
手織り紬を熨斗目で絞り染めした訪問着です。
しょっちゅう着ているお気に入りですので、
ブログやHPでお目に留まった方もおいでのことでしょう。
そして二回目に作ったのはデカ花の染め帯です。
京絞り寺田さんちでアブラ売ってましたところ、
面白い紬御召の白生地を見つけたので
その場で衝動的に絵を描いて発注しました。
お太鼓いっぱいにデフォルメ梅のデカ花。
横に縞々っとなっているのは紬糸で、
シンプルな帽子絞りを施しただけでも、
それがニュアンスになると踏んだわけです。
良い予感はいつだって的中!素敵だと思いませんか?
そのお客様と電話でその話をした時に、ふと思い出したところ、
その帯をつけて遊びに来てくれました。
ありがたいねえ・・・・着物も帯も人間がつけて初めて魂が宿るんですから。
そういや、
人間と合体した時に生体に近い性質が強く出る物質だと思います。
なので、自分が思い入れた着物や帯が人の手に渡り、
その方がお召しになって目の前に現れるほど嬉しいことはないんです。
これまた呉服屋冥利に尽きる瞬間ではないでしょうか。
もし、この帯を覚えておいでの方はけらく菴を長くご覧頂いているってことです。
理解者であるお客さま同様、長年の愛読者さまにも感謝です。